★WTA女子テニスツアー(WTA International)
■HP Open, Osaka, Japan(Hard/Outdoors)
13日、大阪の靱テニスセンターにて開催されている世界ツアー大会、HPジャパン女子オープン(ハード)は大会4日目を迎え、女子シングルスの2回戦などが行われた。
森田あゆみ(21歳)がエレニ・ダニリドゥ(ギリシャ)と対戦。ダニリドゥは29歳とベテランの域に入る選手だが自己最高世界ランクは14位という実力者。森田は序盤から積極的に仕掛けストローク戦を自分のペースにし6-2 6-3で完勝。準々決勝では今大会第2シードのマリオン・バルトリ(27歳、フランス)と対戦する。
森田とバルトリの一戦は共にフォア、バック両手打ち同士の対戦となった。森田はバルトリに前々週行われた東レPPOの2回戦で3-6, 6-0, 3-6のフルセットの末敗れている。リベンジとなるか注目したい。
日本勢では土居美咲(20歳)は今年の全米オープンの優勝者サマンサ・ストーサー(27歳、オーストラリア)と対戦し2-6 4-6で敗退。随所で土居らしい攻撃的なショットやネットプレーでウィナーを取るも、ストーサーのパワーと勝負どころでの強さに及ばなかった。
試合後の会見で土居は「今日は自分がどこまで出来るかというチャレンジがあった。相手の方がプレッシャーのかけ方が上手で、抑えるべきポイントをしっかりと抑えてきた」と述べた。
ストーサーのボールの質は男性の打つボールに近いのでは?ボールの質はどうだったか?との質問に「男性のに近いというより、今までトップ選手と呼ばれる選手と数回試合を行ってきたが"質"という意味では一番高かった。スピン量が多く、高く弾みボールが重かった」と答えた。
また年内の今後のスケジュールについては2週間後の台湾の10万ドル大会に出た後はDUNLOP WORLD CHALLENGEに出場して、ランキングを上げ全豪の本戦ストレートインを狙いたい」と語った。
一方、勝者のストーサーは土居の印象について聞かれ「試合の前から今日はタフな試合になると思っていた。先日、彼女(土居美咲)と練習したときに試合の構想を練っていました。今日はお互い良いプレーが出来たと思います。彼女のプレースタイルは日本人では珍しいタイプで、まだ若いので今後更に成長すると思う」と語った。
大会5日目となる金曜日は準々決勝4試合が行われる。上位4シードが全員勝ち上がっており、大会も終盤に近づいてきた。シングルスでは森田が勝ちあがっており、ダブルスではクルム伊達がベスト4に進出。是非、会場に足を運んでワールドクラスのプレーを体感してほしい。
※写真は上から、森田、ストーサー、記者会見の土居、記者会見のストーサー、写真はクリックで拡大
◆関連サイト
HP OPEN 2011特集ページ
試合予定(大会公式サイト)
ライブスコア(大会公式サイト)
WTA International: $220,000 HP Open
シングルス
準々決勝
サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[1] vs シャネル・シェパーズ(南アフリカ)[7]
ペトラ・チェトコフスカ(チェコ) [4] vs 鄭潔(中国)
タマリネ・タナスガーン(タイ) vs アンジェリーク・クルベール(ドイツ)[3]
森田あゆみ[6] vs マリオン・バルトリ(フランス)[2]
2回戦
【トップハーフ】
○サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[1] 6-2 6-4 ●土居美咲
○シャネル・シェパーズ(南アフリカ)[7] 4-6 6-3 7-6(5) ●SHVEDOVA, Yaroslava(カザフスタン)
○ペトラ・チェトコフスカ(チェコ) [4] 6-0 6-3 ●瀬間詠里花(Q)
○鄭潔(中国) 7-5 6-3 ●ジャーミラ・ガイドソバ(オーストラリア)[5]
【ボトムハーフ】
○タマリネ・タナスガーン(タイ) 6-2 6-4 ●マチルド・ジョハンソン(フランス)
○アンジェリーク・クルベール(ドイツ)[3] 6-1 6-3 ●GOVORTSOVA, Olga(ベラルーシ)
○森田あゆみ[6] 6-2 6-3 ●エレニ・ダニリドゥ(ギリシャ)
○マリオン・バルトリ(フランス)[2] 6-1 6-2 ●バニア・キング(米国)
1回戦
【トップハーフ】
○サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[1] 6-3 3-6 7-5 ●ノパワン・ラートチワカーン(タイ)(Q)
○土居美咲 6-4 6-4 ●ココ・バンダウェイ(米国)
○SHVEDOVA, Yaroslava(カザフスタン)(Q) 6-2 6-0 ●青山修子(Q)
○シャネル・シェパーズ(南アフリカ)[7] 6-2 6-2 ●アラ・クドリャフツェワ(ロシア)
○ペトラ・チェトコフスカ(チェコ) [4] 6-2 7-6(2) ●クルム伊達公子
○瀬間詠里花(Q)6-3 6-3 ●MINELLA, Mandy(ルクセンブルク)
○鄭潔(中国)6-1 6-1 ●KUCOVA, Zuzana(スロバキア)
○ジャーミラ・ガイドソバ(オーストラリア)[5] 6-0 6-1 ●中村藍子(W)
【ボトムハーフ】
○タマリネ・タナスガーン(タイ) 6-3 7-5 ●MCHALE, Christina(米国)[8]
○マチルド・ジョハンソン(フランス) 6-3 6-2 ●FALCONI, Irina(米国)
○GOVORTSOVA, Olga(ベラルーシ)6-1 2-6 6-4 ●チャン・ユンジャン(台湾)
○アンジェリーク・クルベール(ドイツ)[3] 6-2 6-1 ●奈良くるみ(W)
○森田あゆみ[6] 7-6(3) 6-2 ●張帥(中国)
○エレニ・ダニリドゥ(ギリシャ) 6-2 6-2 ●PIVOVAROVA, Anastasia(ロシア)
○バニア・キング(米国) 6-1 3-6 6-1 ●ジル・クレイバス(米国)
○マリオン・バルトリ(フランス) [2] 6-2 6-2 ●メリンダ・シンク(ハンガリー)
ダブルス
準決勝
バニア・キング(米国)/ヤロスロワ・シュウェドワ(カザフスタン)[1] vs KOPS-JONES, Raquel(米国)/SPEARS, Abigail(米国)[3]
クルム伊達公子/張帥(中国)[4] vs ジャーミラ・ガイドソバ(オーストラリア)/アンジェリーク・クルベール(ドイツ)
準々決勝
【トップハーフ】
○バニア・キング(米国)/ヤロスロワ・シュウェドワ(カザフスタン)[1] 6-2 6-1 ●エレニ・ダニリドゥ(ギリシャ)/MINELLA, Mandy(ルクセンブルク)
○KOPS-JONES, Raquel(米国)/SPEARS, Abigail(米国)[3] 6-2 6-3 ●CHAN, Chin-Wei(台湾)/HAN, Xinyun(中国)
【ボトムハーフ】
○クルム伊達公子/張帥(中国)[4] 6-3 6-3 ●LIU, Wan-Ting(中国)/SUN, Sheng-Nan(中国)
○ジャーミラ・ガイドソバ(オーストラリア)/アンジェリーク・クルベール(ドイツ) 2-6 7-5 11-9 ●藤原里華/森田あゆみ
1回戦
【トップハーフ】
○バニア・キング(米国)/ヤロスロワ・シュウェドワ(カザフスタン)[1] 7-5 6-4 ●LEE-WATERS, Lindsay(米国)/MOULTON-LEVY, Megan(米国)
○エレニ・ダニリドゥ(ギリシャ)/MINELLA, Mandy(ルクセンブルク)4-6 6-2 10-3 ●メリンダ・シンク(ハンガリー)/MAROSI, Katalin(ハンガリー)
○KOPS-JONES, Raquel(米国)/SPEARS, Abigail(米国)[3] 6-2 6-2 ●土居美咲/奈良くるみ(W)
○CHAN, Chin-Wei(台湾)/HAN, Xinyun(中国) 6-0 6-1 ●カイチェン・チャン(台湾)/ジル・クレイバス(米国)
【ボトムハーフ】
○LIU, Wan-Ting(中国)/SUN, Sheng-Nan(中国) 2-6 6-3 10-2 ●ノパワン・ラートチワカーン(タイ)/MLADENOVIC, Kristina(フランス)
○クルム伊達公子/張帥(中国)[4] 6-4 6-7(2) 10-8 ●青山修子/高畑寿弥(W)
○ジャーミラ・ガイドソバ(オーストラリア)/アンジェリーク・クルベール(ドイツ) 7-5 5-7 10-8 ●チャン・ユンジャン(台湾)/CHAN, Hao-Ching(台湾)
○藤原里華/森田あゆみ 6-2 3-6 10-7 ●HSIEH, Su-Wei(台湾)/鄭潔(中国)[2]
※カッコ[ ]内数字はシード順位 、W:主催者推薦出場、Q:予選通過者