★ATP男子テニスツアー(ATP500)
■SWISS INDOORS BASEL, Basel, Switzerland (Hard/Indoors)
6日、スイスのバーセルで開催されている男子世界ツアーATP500大会、スイス・インドア(室内ハード)のシングルス決勝で、ワイルドカード(主催者推薦)で出場、世界ランク32位の錦織圭(21歳)は、第3シードのロジャー・フェデラー (30歳、スイス)に、1-6 3-6のストレートで敗れ、準優勝で大会を終えた。
錦織が最も対戦したい選手と語ってきた、4大大会16度の優勝を誇るフェデラーとの決勝戦。
第1セット、錦織は立ち上がりの第1ゲームでサービスをブレークされると、盤石のテニスを展開するフェデラーの前にサービスゲームをキープできたのは第3ゲームのみで、3度のブレークを許し、1-6でセットを失った。
流れを変えたい第2セット、序盤は両者サービスキープを続けるも、第6ゲームでフェデラーに先にブレークを許し2-4とリードを奪われると、錦織は最後までフェデラーのサービスをブレークすることができずに、3-6で試合終了となった。
フェデラーは地元の大会で完璧なテニスをみせた。
錦織の課題はサービス。準決勝に続き、この日もファーストサービスの確率は50%を割り46%と苦しんだ。そしてサービスエースは0、ダブルフォルトも4つを数えた。
一方フェデラーは、ファースト64%、エース5本、ダブルフォルト0。数字を見てもサービスのレベルが違った。今後、世界のトップを狙うためには、サービスの強化は避けては通れない。
今大会、錦織は、1回戦で世界ランク7位のトマーシュ・ベルディハ(26歳、チェコ)、準決勝では1位のノバク・ジョコビッチ(24歳、セルビア)と、トップ10の選手を2人下した。そして、決勝ではフェデラーと初めて対戦した。準優勝に終わったが、ランキングポイント300を獲得。本日発表された最新の世界ランクでは順位を8つ上げ24位と20位台に突入した。
そして、最終日まで勝ち進んだことにより、今週開催されるMASTERS1000大会、BNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード)の出場権(SE:予選免除)も獲得した。
錦織のテニスキャリアを大きく前進させる大会になった。
◆関連サイト
シングルスドロー
男子シングルス世界ランキング
◆BNPパリバ・マスターズ情報
シングルスドロー
ATP500:SWISS INDOORS BASEL
シングルス
決勝
○ロジャー・フェデラー(スイス)[3] 6-1 6-3 ●錦織圭(W)
準決勝
○錦織圭(W) 2-6 7-6(4) 6-0 ●ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1]
準々決勝
○錦織圭(W) 6-4 5-7 6-4 ●ミハイル・ククシキン(カザフスタン)
2回戦
○錦織圭(W) 6-3 7-6(4) ●アンドレアス・セッピ(イタリア)
1回戦
○錦織圭(W) 3-6 6-3 6-2 ●トマーシュ・ベルディハ(チェコ)[4]
※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場