Brisbane International 男子 $486,000 ATP Tour 250
今年最初の大会、ブルスベンインターナショナルに出場の錦織圭(22歳)が大苦戦、負けてしまってもおかしくない試合を逆転勝利した。
「緊張するだろうなぁと思っていましたが、やはり緊張しました。」と錦織。
今年最初の試合、ランキングが上がり第5シードで出場する錦織に対する回りの目が違う。
日本のファンからは期待の眼差しが注がれる。
が、プレイヤーからは尊敬もあるだろうが、「よ~し!食ってやろう!(倒してやろう!)」と言う対抗意識を感じたと言う。
<<本戦1回戦>>
◎5)錦織圭 3-6 6-1 6-4 ●STEBE, Cedrik-Marcel (ドイツ)
ステーブのサーブで始まる。40-0となるが、そこから錦織は5ポイント連取でブレークのスタートだ。
サーブもキープ、2-0。
第3ゲームも15-40とブレーク・ポイントを掴む。
さすが強くなった錦織、ブレークすれば3-0! 簡単に勝ちそうだ。と思って見ていたが、そこをステーブがキープする。
流れがあっと言う間に変わる。
15-40から錦織はダブルフォルトでサーブを落とす。
相手がのってきたが、錦織のプレーもかたさが目立つ。5ゲーム連続で取られ、2-5、
セットポイントはTへサービス・エースを決められて第1セットを落とす。
第2セット
錦織は1-1から5ゲーム連取で第2セットを取り返した。
ファイナル・セット
第2セットを取りかえした事で、これで錦織のペースで試合が進むだろうと期待していたがステーブのプレーが良い。
ステーブは第2ゲームをブレークする。
第3ゲーム、ステーブのサーブで30-40、錦織はブレーク・ポイントを掴んだがジュース、
ジュース後にもブレーク・ポイントがあり、レシーブで勝負をかけるがネット、結局ステーブがキープ。錦織は0-3となる。
ちょっとイライラの状態の錦織。
ステーブにサービス・エースを決められ1-4と大ピンチ!!
21歳、左ききのステーブは良いテニスをしている。
昨年の11月、ブラジルで行われたATPチャレンジャーファイナルで優勝しているだけある。
1-4、錦織のサーブ、簡単にはサーブをキープさせてくれない。ジュースになる。
錦織は追い込まれる!
がフォアのクロスパスを決め、アドバンテージ錦織。
続くポイントを忍耐強くつなぎ、キープ、2-4とした。
ここで踏ん張れるのが凄い!
第7ゲーム、ステーブはダブルフォルト!15-40と錦織のブレーク・チャンス。
しかしステーブも3ポイント連取でゲームポイントを握る。
ジュースにした錦織、ラリー戦後、逆をつくショットを決めとうとうブレークした。(錦織3-4)
第8ゲーム、15-30となるが、キープ、4-4と追いついた。
両者お互いにネットに出てきてのポイントなどここからも凄い攻防が続く。
錦織が1-4から5ゲーム連取で勝ったが、正直、その時点では錦織は2012年の初戦を飾れず負けてしまうと思った。
せっかくブリスベンまで応援に来たのにと思っていた。
松岡修造だったら、負けてしまっていてもおかしくない大大ピンチの試合だった。
(修造ゴメンなさい!!)
記事 テニスジャパン 塚越 亘