1月13日、全豪オープンシングルスの予選2回戦が行なわれ、日本勢は3名が登場したが、杉田祐一(23歳)と奈良くるみ(20歳)は快勝したものの、添田豪(27歳)は惜しくも敗れ、本戦入りは叶わなかった。
杉田はイタリアのクレー巧者ジャンルカ・ナッソを相手に序盤からペースを掌握。2度のブレークは許しているものの、サービスゲームでも相手に自由に攻めさせない展開は作れており、落ち着いてブレークバックして見せ、ストレートで快勝した。
奈良の相手も同じくイタリアのカリン・ナップ。奈良の出来は必ずしもいいとは言えない状態だったものの、我慢のテニスで相手からミスを引き出し続けられたのは、強敵を求めてアメリカの大会を中心に回った昨季の武者修行の成果だろう。試合時間は長くなったが、スコアが快勝劇で終わっているのは、奈良が勝負所で勝ち続けられたからで、彼女の成長の証と言ってもいいだろう。
予選決勝は1月14日の土曜日に開催される。杉田の相手はアメリカのパワーヒッターであるアレックス・クズネツォフ。2回戦とは一転してハードコート巧者だが、意外性の少ない選手でもあり、戦いやすい面もあろう。奈良の相手はロシアのヴァレリア・サビネフ。20歳の若手だが、1、2回戦では実績のあるベテラン2名を蹴散らす形で勝ち上がってきており、上り調子。油断は大敵だ。
奈良は現地12時30分にスタートする第13コートの2試合目、杉田もスタート時刻は同じで第14コートの2試合目に組まれている。(日本との時差+2時間)