デビスカップ錦織圭デ杯ワールドグループ1回戦(対クロアチア)の最終日、日本の1勝2敗で迎えた第4試合のシングルスに錦織圭が登場。シングルスランキング55位のイワン・ドディグに、7-5、7-6(4)、6-3で勝利して2勝2敗のイーブンに戻した。「最初は少し緊張が出たが、逆境を超えて2勝2敗にできてうれしかった」と試合直後に錦織はコメント。この勝利により、日本は夢のワールドグループ8強入りまで、あと1勝となった。


後がない日本と、負けてももう1試合分の余裕のあるクロアチア。序盤はそんな状況で固くなった錦織のミスが多く、ドディグに自由に打たせてしまい、先にブレークを許す苦しい展開だったが、試合が進むと共に落ち着きを増した錦織は、ドディグの攻略を開始する。
まずはドディグのセカンドサービスを叩いていくことで、サービスゲーム全体に対してプレッシャーをかけ、さらにラリーでも支配力を強めて逆転。第9ゲーム以降は2連続でドディグのサービスを破って7-5で第1セットを先取した。
第2セット以降もドディグは最後まで諦めず、今度はチャンスボールをボールはすべて叩く勢いの攻撃に出てきたが、錦織はドディグの攻撃を受け止めていく。スコアではタイブレークまでもつれた第2セットだったが、試合の流れはほぼ錦織が掌握。そのまま7-6(4)で取り切った。
第3セットに入って足が止まり始めたドディグは、長いポイントを避けてネットプレーを仕掛けてきたが、錦織には通用せず、6-3で錦織が取って試合を決めた。
写真:テニスジャパン