モンテカルロ・オープン 3回戦が行われ錦織圭は第6シードの ベルデイッヒ に 6-2 2-6 4-6 で惜敗した。
錦織は世界7位のベルデイッヒに過去2回対戦し、2勝している。
2008年のブリスベン(豪)1回戦で 7-6(7), 6-3。
昨年のベーゼル(スイス、錦織は準決勝でジョコビッチを破り決勝まで進出、フェデラーに敗れ準優勝した試合での)1回戦 3-6, 6-3, 6-2 と2連勝だ。
第1セット、ベルデイッヒは錦織に対して苦手意識があるのだろうか?ベルデイッヒはサービス・ゲームを2度続けて落とし、錦織は4-0と良いスタートを切る。
錦織はブレーク・ポイントを1度も握られる事なく第1セットを6-2で取る。
第2セット、世界7位、2010年ウィンブルドン準優勝者のベルデイッヒが意地で挽回を試みる。
ベルデイッヒは1度もブレーク・ポイントを握られる事なく、第2セットを取り返す。
強いて言えば錦織に第5ゲームでベルデイッヒのサーブながら0-30とチャンスがあったが、ベルデイッヒはサービス・エース級のサーブを連発しそこを逃れた。
ファイナル・セットはどちらに転ぶかわからない展開に縺れる。終盤で錦織はチャンスを掴んだのだったが。
<3回戦>
●12)錦織圭 6-2 2-6 4-6 ◎6)T Berdych (CZE)
ベルデイッヒは26歳、196cm、右利き、ツアー7勝、2010年ウィンブルドン準優勝、2008年ジャパンオープン優勝者。
そのベルデイッヒに錦織は2勝している。 錦織 対 ベルデイッヒ 全対戦成績
クレーでは初の対戦だ。
ベルデイッヒのサーブで始まる。
ベルデイッヒは攻めるのだがその攻めの上をいくカウンターで錦織はポイントを取る。
15-40といきなりブレーク・チャンスを錦織が掴む。
30-40では攻められがそれをかわし逆にフォアの超クロスを決めてベルデイッヒのサーブをブレークした。
錦織は第2ゲームをラブでキープする。前に出てきたベルデイッヒにはパスを決めるなどで。
どうもベルデイッヒは錦織のプレーを苦手としているようだ。
第3ゲームも15でブレークする。第4ゲームも錦織のプレーが冴え、ラブキープ、4-0。
「ケイは良い武器をもっている。(good shot to win the match)」とボブ・ブレットは言っていたがその通り、錦織の攻撃力が上回っている。
第5ゲーム、やっとベルデイッヒがキープした。
フォアのウイナーを決め第6ゲームを15でキープ、錦織は5-1とする。
5-2、錦織のサービィング・フォア・ザ・セット、ベルデイッヒは開き直り攻めるがミスを先にする。思わず大きな声を出したりしている。
錦織は前に出てボレーを決め40-0とセットポイント!
40-15、ベルデイッヒは攻められてフォアをロングにした。
錦織が第1セットを6-2、30分で取った。
錦織は強い!凄い!準々決勝のマレー戦が楽しみと思って見ていたのだが。
第2セット
第2セットはベルデイッヒのダブルフォルトで始まったが、40-30からサービス・エースでキープする。このゲーム、サービス・エースが2本あった。
錦織は30でキープする。1-1。
ベルデイッヒ15でキープ、錦織は30でキープ、2-2。
2-2、ベルデイッヒのサーブ、0-30と錦織にチャンスが来る。
Tへサービス・エースそして良いサーブからのネットプレーでベルデイッヒは30-30。
フォアへの修造ばりのサービス・エースそしてTへ。両ポイント共にオンラインのサービス・エースでこのピンチをキープする。
196cm、約2メートルの長身からの、良いところでサービス・エースが効く。
(長身だが、その背の高さが目立たないほど均整が取れているアスリートだからだろう。)
2-3、錦織のサーブ、ピンチを逃れたベルデイッヒ、チャンスを逃した錦織の差か?0-30となる。
続くポイント、ベルデイッヒは攻められたフォアをフレームショット、そのフレームショットは高々とどこに上がったか見失うほど上がる。
しかしコートに落ちてきた、錦織は前に走りあわててグランド・スマッシュを、
対するベルデイッヒは次のポイントの準備のためにボールボーイにタオルを要求していたがそれを止め、スマッシュを拾おうとする。
珍しい光景。TV番組の珍百景に投稿できそうだ??
ゆるいペースで錦織のストロークに対応していたベルデイッヒだったが11回目のショットをペースを変えフォアの逆クロスで強打。それが決まる。 15-40となってしまう。
1ポイント返し30-40とするが、次のラリー戦、フォアをネット。ベルデイッヒが先に錦織のサーブをブレークした。(錦織2-4)
ベルデイッヒ4-2のサーブ、30-0から錦織はジュースに持ち込むものの、ベルデイッヒはキープ、ベルデイッヒが5-2とリードする。
錦織のサーブ、2-5、15-40とセットポイントを握られる。
30-40、フォアのラリーはワイド、第2セットを錦織は落としてしまう。
ファイナル・セット
トイレブレークを取る錦織。
流れはベルデイッヒに傾いている。どうにかしようとする錦織だがミスが早い。ベルデイッヒは最初のゲームをラブでキープした。
錦織サーブの第2ゲーム、ベルデイッヒは前に出てきた錦織にきれいなバックのダウン・ザ・ラインパスを決め、15-40とブレーク・ポイントを握る。
錦織も負けずにバックのダウン・ザ・ラインでポイントを取り、30-40とする。
ラリー戦に勝ち、ジュースにし、ずるずると行きそうな流れの中でナイス・キープをした。
ベルデイッヒもだいぶ錦織のプレーを研究している。錦織のダウン・ザ・ラインの攻撃を切り返し、逆にダウン・ザ・ラインに攻める。
ボールもペースを落とし、深いボールを送り、錦織をベースライン後方に追いやっている。
両者共に手の内を知っている戦いとなってきている。バトルだ。
サービス・キープが続き4-4、ベルデイッヒのサーブ30-0、錦織はラリー戦を攻め勝ち1ポイント取る、続くポイントは耐え抜きベルデイッヒのミスを誘い30-30とする。
リターンから攻める錦織、ベルデイッヒのバックハンドはワイド、30-40と大きなブレーク・チャンスがきた。
攻めに攻める錦織、しかしフォアで攻めたボールはロングに!膝を落としがっかりの錦織。
攻め勝っていただけに惜しかった錦織。
2度目のジュースに錦織が持ち込んだと思えたポイントはリプレーに。
結局ベルデイッヒがキープ、大事なゲームをキープできたベルデイッヒはこぶしを握りガッツポーズ!
4-5錦織のサーブ、最初のポイントはドロップ・ショットを放つが切り返された、0-15。
次のポイント、イレギュラーバウンドがあったのか?錦織のフォアがフレームショット、0-30になってしまう。
ここで大きな拍手が自然と起こる。観客が頑張れ錦織!と拍手で後押ししてくれる。自然とおこるいい光景だ。
ラリー戦を耐えたベルデイッヒが10回目のショットで逆にカウンターを決め0-40とマッチ・ポイントを握った。
大ピンチ!
15-40、ベルデイッヒは左右に振り切り最後はボレーでオープンに決めた!
最後の方はベルデイッヒは肩の力が抜けて世界7位の力を発揮していたが、最後の最後まで勝負はどちらに転ぶかわからない試合だった。
準々決勝でマレーとのクレーでの試合が見たかったが、それは次の機会にしよう。
錦織圭出場の大会データー:
Monte-Carlo Rolex Masters
€ 2,744,225 ATP Masters 1000
Monte-Carlo Country Club、モナコ
56ドロー、クレー
4/15 - 4/22, 2012
<準々決勝>
1)N Djokovic (SRB) vs R Haase (NED)
3)A Murray (GBR) vs 6)T Berdych (CZE)
4)J Tsonga (FRA) vs 9)G Simon (FRA)
2)R Nadal (ESP) vs S Wawrinka (SUI)
<3回戦>
●12)錦織圭 62 26 46 ◎6)T Berdych (CZE)
<2回戦>
◎12)錦織圭 64 62 ●Paul-Henri Mathieu (FRA)
<1回戦>
◎12)錦織圭 62 75 ●A. Ramos (ESP)
シングルスドロー
シングルスドロー PDF版
モンテカルロ時刻(時差は-7時間)
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア
錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 22歳
錦織圭 今年の全成績
「Kei Nishikori Help Japan」
(記事 テニスジャパン 塚越 亘)