パリのローランギャロスで開催中の全仏オープン初戦で、添田豪はドミトリー・ツルスノフと対戦。1-6、4-6、4-6で破れ、グランドスラム初勝利は成らなかった。
ツルスノフは現在のランキングこそ88位だが、ツアータイトル7つを誇る実力者で、豪腕から繰り出すフォアが最大の武器。試合立ち上がり、その威力に圧倒された添田は、第1セットは1ゲームしか奪えず36分で失った。
第2セット目以降は相手のプレーにも慣れてきたか、リードを許しながらもその都度ブレークバックし見せ場を作るが、大切な場面でのダブルフォルトなどもあり、セットを奪うには至らなかった。
ツルスノフについて「フォアが強いことは分かっていたが、思ったよりも強打してきた」という添田は、「もっと自分から積極的にしかけ、ネットに出るべきだった」と敗戦を振り返る。
ランキング的には添田の方が58位と上だが、相手はATPツアーで長く戦ってきた実力者。「ATPでやっている選手は、やはりサービスでもストロークでも、常に攻めの姿勢を持っている。自分から仕掛けないとポイントは取れない」と、チャレンジャーとATPのレベルの差を改めて痛感した添田は、「この1年でぶっ壊れても良いくらいの気持ちで、練習からガンガン追い込んでいく。そうしなければ、これ以上登っていけない」と、強い覚悟と向上心を口にした。