アメリカ、ボストン郊外、ニューポートで行われているテニス殿堂大会に出場中の錦織圭、準々決勝でアメリカの Rajeev Ram と対戦したが、残念ながら 6-7(6), 3-6 で敗れた。
第1セット、錦織は終盤で先にサーブを落とすがブレーク・バックし、タイブレークに持ち込む。
タイブレークでは4-1、5-3とリードするが、ここで痛いダブルフォルト!
第2セットは先にサーブをブレークされるが、第5ゲームで15-40とブレーク・バックのチャンスがあったのだが。
ラムは2009年のこの大会の単複両種目のチャンピオン、193cmの身長を生かしたサーブ&ボレーのテニスで最初から最後まで攻め続け勝利を掴んだ。
負けてしまった錦織だが、まだ添田豪と組んだダブルスが残っている。
錦織/添田の日本オリンピック・ダブルス・チームは準々決勝で第2シードのイギリス・オリンピック・チームのC Fleming/R Hutchins 組と対戦する。
腹筋の怪我でフレンチオープンを欠場するなど、2ヶ月間テニスができなかった事を考えれば、錦織のウィンブルドンでの2勝、この大会での2勝は想定以上の成績と言えるだろう。
勿論本人は満足していないだろうが。
大会データー:
大会名 Campbell’s Hall of Fame Tennis Championships
ATPツアー $450,000 ATP Tour 250 Newport
場所 Newport Casino, U.S.A.
ドロー 32、芝
期間 7/09 - 7/15, 2012
<準々決勝>
●2)錦織圭 6-7(6) 3-6 ◎Rajeev Ram(USA)
第1セット
錦織サーブの第3ゲーム、0-30となるが、フォアをネット、30-40とブレーク・ポイントを握られピンチ!
ラムはアプローチショットをネット、ジュースに。
2度目のジュース、ラリー戦に勝ちアドバンテージ錦織、
ラムはリターンをアウトに、錦織は苦しむものの、ナイスキープ、2-1とする。
錦織はリターンを沈めるなどするが、ラムは身長を生かしたサーブでキープする。2-2。
お互いにサービス・キープが続く。4-4
錦織のサーブ&ボレーなども冴える。
ラリー戦では錦織の方が安定していて多彩、5-4とキープする。
5-5錦織のサーブ、ラムをストロークで左右に振りネットにつくが、ボレーをネットするなど、ミスが重なり15-40とブレーク・ポイントを握られてしまう。
フォアをロングにしてしまいサービス・ダウン!
ちょっともったいないゲームだった。(5-6)
ラムのサービィング・フォア・ザ・セット、
錦織はフォアのパスを決め、0-15
リターンからストローク、ラムはボレー戦、パスを決め、15-40とブレーク・バックのチャンスを掴む。
30-40、バックにきたサーブをダウン・ザ・ラインに決めてブレーク・バック
6-6とタイブレーク
サービス・エースで1-0
1-1からラムはダブルフォルト、錦織2-1とリード。
ラリー戦に勝ち、錦織4-1とする。
ラムはサーブ&ボレーでプレッシャーをかけ、2ポイント取る。錦織4-3
フォアのクロスを決め5-3とするが、
ここで痛いダブルフォルト! 5-4となってしまう。
ラムはナイス・サーブ&ボレーで6-5と先にセットポイントを握る。
ストローク戦を制し、6-6と錦織は粘る。
ラムはリターンからネットにつき、プレッシャーをかけボレーでブロック、ラムが取る7-6と2度目のセットポイント!
ラムはここで錦織のバック深くにナイス・サーブ、第1セットはラムが取る。
押し気味の第1セットだったのだが。
第2セット
ラムは第1セットを取った勢いをキープ、ラブでキープする。
第2ゲーム、錦織のサーブ、0-30となる。
錦織は積極的にネットつくなど、サービス・エース級のサーブも入れ40-30とするが、ラムはネットにつきプレッシャーをかけボレー、ジュースとする。
ラムはじゃんじゃんネットにつめてくる。
ブレーク・ポイントを握られる。
そのブレーク・ポイントをダブルフォルト!第2セットは0-2とピンチ!
ラムは積極的にサーブ&ボレーを、それを耐えパッシングを放つ錦織。
リターンをネットし、40-15とされると思わずラケットをコートに叩く場面も。
ラムは3-0とする。
第4ゲーム、錦織のサーブ、15-30となるが、3ポイト連続で取り、ナイス・キープ、1-3とする。
ラムのサーブ、ボレーをロングにして0-30、バックのパスを決めて15-40とブレーク・ポイントを握る
ここでサービス・エース級のサーブを連発するラムがジュースとする。
ジュース後にもブレーク・ポイントがあったがサービス・エース。
2度のジュースの末にラムが結局キープする。ラム4-1。
ブレークできそうで、なかなかブレークができなかった錦織圭だ。
ラムは28歳、118位、最高ランキング78位。
2009年のこの大会でATPツアー初優勝、そしてダブルスも優勝した。
2003年イリノイ大学チームをNCAA(全米学生)チャンピオンにした時の立役者だ。
今年のウィンブルドン、ダブルスでは準々決勝で敗れたがブライアン兄弟にファイナル・セットの第5セットまで縺れる大接戦、4-6で惜敗している。
サーブ&ボレー、芝を得意としているプレイヤーだ。
ラムのビデオ この大会は縁起が良い!
錦織がもし勝っていたら準決勝でヒュイットと対戦、その試合が見てみたかったのだが次の機会を待つ事にしよう。
<準々決勝>
1)J Isner (USA) vs Q)I Van der Merwe(RSA)
6)R Harrison (USA) vs Q)B Becker (GER)
◎W)L Hewitt (AUS) 64 63 ●D Sela (ISR)
◎R Ram (USA) 76(6) 63 ●2)錦織 圭
<2回戦>
◎2)錦織 圭 6-7(6) 6-4 6-2 ●O. Rochus (BEL)
◎Q)B Becker (GER) 63 63 ●3)M Raonic (CAN)
<1回戦>
◎2)錦織 圭 6-4 6-4 ●Igor Sijsling (NED)
●添田 豪 4-6 6-3 3-6 ◎O. Rochus
ドロー
ドロー PDF
予選ドロー
<ダブルス準々決勝>
錦織圭/添田豪 vs 2)C Fleming/R Hutchins (GBR)
<ダブルス1回戦>
◎錦織圭/添田豪 6-4 2-6 [10-7] ●BALL(AUS)/SHAMASDIN(CAN)
ダブルス・ドロー
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア
米東海岸 現地時刻(時差は-13時間)
錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 22歳
錦織 圭 ATPポイント内訳
添田 豪 ブログ
添田 豪 ATPデーター 1984年9月5日生れ 27歳 所属 空旅ドットコム
添田 豪 ATPポイント内訳
日本人プレイヤーATPランキング
ATPトップ100ランキング
(記事 テニスジャパン 塚越 亘)