新しい指導方法の1つとして、「テニス動画での通信講座」を現在試しています。
これはどういったものかというと、プレーヤーズクラスで通常行っている練習にはいつもテーマがあるのですが、その練習のイメージを、所属選手が練習前に私がブログにアップした動画で確認、又は練習後に復習するというものです。
現在行っている内容としては、「コースを変更する際の精度とポジションにあったショットの選択」がテーマなのですが、上記動画を見て選手がイメージを作ることと、私がどんなボールを打って欲しいのか、どのような動きを要求しているかということを具体的に照らし合わせるようにしています。
コースの変更・フットワークのイメージとしては、ナダル選手、ジョコビッチ選手の力強さとフットワークが私の理想です。
誰もがどこでも、いつでもトップ選手の試合を気軽に見る事の出来るこの時代、これを利用しない手はありません。
ただ漠然と見るだけでは理解をし難い場合でも、取り組んでいる練習内容と動画を組み合わせて説明をすることで、練習やコーチのアドバイスへの理解度が深まることでしょう。
『脳の仕組みと科学的勉強法』(池谷裕二著)の中で、「復習が記憶のメカニズムを活性化」させるという記載がありました。脳の神経細胞は繰り返し刺激を与えることで、神経細胞同士の結びつきが強くなり、刺激のあと数日から数週間、ずっとこの結合度は増強されたままでいるそうです。長期的に神経細胞が活性化されることで(復習を行うこと)、長く脳に記憶として保存されるということになります。
テニスの指導にも予習、復習を行うことで記憶の定着のメカニズムを活性化し、効果を発揮するのではないかと考えています。
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