錦織圭選手 バックハンドクロスコートの多様さ

昨夜、錦織圭選手が今年の世界No1に君臨するノバクジョコビッチ選手を倒した歴史的な試合を、一部始終テレビ観戦できたこと、非常に嬉しく思います。
3セット目はジョコビッチ選手の感情が不安定になり、完全にパフォーマンスが低下してしまったわけですが、このような状態までジョコビッチ選手を追い込んだ、錦織選手の良さは何だったのか。対応能力がずば抜けているからと表現してしまえばそれまでですが、私達コーチはこの試合から何かを学ぶよう努める必要があります。

最後まで変わらないメンタルの強さ、ここという場面での集中力の高さ等も挙げられるのですが、技術の中で私が注目しているのは「バックハンドクロスコートの多様さと正確さ」です。
上記ビデオの2分5秒のポイントをご覧下さい。
バックハンドストロークが3球連続で続くのですが、ボールの深さと角度が段々と変わっていき、3本目のバックハンドショートクロスでジョコビッチ選手のバランスを崩しています。
どの試合をみてもそうですが、錦織選手はバックハンドクロスラリーの中で深いボールだけでなく、浅いボールで角度を付けるショットを使用しています。ただし、同じ浅く角度を付けたボールでも、速いボールとスピン量を増やした両方のショットを打ち分けることで相手のバランスを崩し、その後のフォアハンドストロークの展開へつなげています。
ゲーム前半はこのバックハンドクロスコートのラリー戦で、ジョコビッチ選手の深くて速いクロスコート、そしてダウンザラインによって先に展開をされてポイントを奪われていたのですが、錦織選手の徹底した、そして多様なクロスコートによって、ジョコビッチ選手も焦りからか段々とダウンザラインを無理して打つ様になりミスが出始めます。それまで徹底してクロスコートにコントロールしていましたが、相手のショットの精度が落ちてきたことで、ダウンザラインにも展開出来るようになり、ストローク戦での主導権を握ることが出来ていた様に思えます。

それにしても途中からゾーンに入ったようにリラックスした、試合の全てを把握していたようなプレーは本当に素晴らしかったです。今日のフェデラーとの決勝戦、1ファンとしてテレビの前にかじりついて応援したいと思います。


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