何度か、この角度からの動画を紹介していますが、ボールの高さや、ポジショニング、球種の違いがとても分かり易いですね。
動画を見るときは、ただ眺めるのではなく、「なぜそのショットを打つのか?」という、選手の打つショットの意図を理解しようとすることが大切です。又、実際に使用すると相手がどんな対応をするのかという効果を、自分で試してみる事が必要です。
上記の様に、考えてプレーする事の出来る選手を育成することが理想なのですが、中々簡単ではありません。
実際に、私達のアカデミーにも、練習中、全く考えて無い様なショットをよく打つ選手がいます。
その様な選手に対しては、練習の目的や意図と、起こると予測される結果を徹底して伝える必要があると考えています。
「分かるだろう」ではなく、その選手のレベルまで自分が降りていき、丁寧に指導することが大切だということが、経験の中で私も分かってきました。
レッスンの中では、戦術の練習を行ったり、説明したりしていますが、本当に選手が理解するのは、試合の中が一番です。ただし、勝ち負けが掛かった実戦で、直ぐに取り組んでいる内容を使用するというのは難しいのも事実。まずは練習試合の中で使用し、効果を体験することで、本番のトーナメントで使用する事が出来ます。
練習では出来ていたのに、いざトーナメントになってみたら、全然使えていない、練習と全く違うプレーをしていたなんて事は多々あります。
試合で考えてプレー出来る選手を育成するには、もちろん練習から取り組むこと。そして練習と実戦をつなぐ、練習試合の中でコーチが的確なアドバイスをして、正しい判断を選手が選択出来る様にする必要があるでしょうね。
フィジカル、テクニックは誰もが練習しています。他と差を付ける、追いつく為に鍛えるべきは、考える力を養う脳でしょう。
全員が自然に、環境さえあれば、練習さえすれば、考える力が身に付いていくとは考えられません。