10/2に行われた、ジョコビッチとナダルのエキシビジョンマッチは、6000人の満員の観客席の中、大盛況で終了しました。
結果は、6-4,6-2でジョコビッチ。考えていたよりも真剣勝負で試合から沢山の良いイメージをもらう事が出来ました。
プレイヤーズクラスのPalmはボールパーソンを経験したのですが、誰よりも近い位置で試合を観戦し、ポイント間の間の取り方や、2人のボールの軌道や捉えるタイミング等、気づきが沢山あったようです。
さて、試合を観戦してジョコビッチの強みについて気づいた事を3つほど列挙します。
柔軟性、可動域の広さ
ジョコビッチ選手の柔軟性と可動域の広さについては、動画や話を聞いて知ってはいたのですが、実際に生でみてとても驚かされました。
立ち方や歩いている時から、まるで猫の様に体の柔らかさが見えるような感じなんです。
怪我が少ないのも納得できます。
また、ボールを打った時の体の動きがとてもスムーズで、その為、ボールも落ちた後に驚くほど伸びていました。
普段からストレッチに入念に時間を掛けて取り組まなければ、このような体にはならないのでしょうね。
この試合を見てから、私も毎日ヨガやストレッチに取り組んでいます。
タイミングの早さ
ナダル選手のフォアハンドクロスコーチが短くなった瞬間、一瞬でコートの中に入りバックハンドダウンザライン。
ここの一瞬の判断とボールに入る素早さは、これまで見た選手の中でもダントツだと感じました。
また、ボールに入る動きが抜群に速い。だから余裕を持って返球出来るし、コートの中に入ってボールを捉える事も出来る。
自分が打ってすぐにボールの後ろに入られたら相手はプレッシャーが掛かる事は間違いありません。
ボールの精度
ジョコビッチ選手のクロスコートに打ったボール。
ボールの落ちる所もそうなのですが、落ちた後にボールがコートの外に大きく逃げていきます。
しかもフォアもバックも同じ様に精度が高い。
ワイドサーブも大きく外に逃げていくので、ナダル選手が体が伸びきった所でリターンを打たされる事が多かったです。
ボールを落とす位置だけではなく、相手にどこで打たせるか、触らせるかという事。
これが打つショットの質を高めるポイントだと思います。
この質を上げる事の積み重ねが、後々大切になるのだと確信しました。
ポイントが決まった、決まらないだけで判断しがちですが、それではどん詰まりで勝てなくなる日が来るのは間違いありません。
大切なのはショットの質の向上と、それを何度も繰り返せる再現性ですね。
今回とてもいいタイミングで、世界のトップ選手を見る事ができて良かったです。
また新しい視点でテニスを見る事が出来ます。