ナダル、大坂を破ったカネピなど8強出揃う【全米オープン】

9月4日、USオープン8日目

8月28日から始まった2017USオープン。一週間が経過し、男女の8強が出そろい、準々決勝の対戦が決まった。

男子8強

トップハーフ 男子ナダル対フェデラー実現するか？

男子はマレー、ジョコビッチ、昨年の覇者ワウリンカ、錦織圭、ラオニッチなどが怪我で不出場の中、ナダルとフェデラーのベテランが8強入り。

ナダル、フェデラー共にトップハーフのドローにいる。その中に、デルポトロも勝ち残った。
デルポトロは第6シードのティエムを破り8強、3時間34分の激戦、マッチポイントはティエムのダブルフォルトだった。
この3人はグランドスラム大会優勝経験者。その中に18歳のルベレフ（ロシア）が入っている。

18歳ロシアのルベレフ、全てフルショットでナダルに挑む

誰が活躍しても最高成績のボトムハーフ

ボトムハーフは、優勝候補の一人、第4シードのA・ズベレフ（ドイツ）が早々と2回戦で姿を消す。錦織を破り2014年にUSオープンに優勝したチリッチもいなくなった。

グランドスラム大会優勝どころか決勝進出、それどころか4強の経験さえもない3人が8強に残っている。
今年のウィンブルドンでクエリーは4強になっているが、アンダーソンは2015年のUSオープンでの8強が最高成績。

カレノブスタ（スペイン）は18歳のD・シャポバロフ（カナダ）を7-6 (2),7- 6(4), 7-6(3)のストレートで破り8強になった。シャポバロフは予選3試合を勝ち上がり、2回戦では第8シードのソンガ（フランス）など破る快進撃を見せ大会を沸かせたのだが。

女子8強

大坂なおみを破ったカネピなど8強に

大坂なおみを3回戦で破ったカネピが8強になった。
大坂対カネピ戦、「悔いが残る」と大坂の言った一球。
ファイナル・セット、5-3とリードできたチャンスボール、バックのダウン・ザ・ラインをネットにかけず、力まずに打てていたら、ここにいたかもしれない。勝負の厳しさを学んだ一球だった。

地元アメリカのバンデウェイは、応援を背に奈良くるみを破ったサファロバをストレートで破り8強に。
25歳のバンデウェイはウィンブルドンチャンピオンのパット・キャッシュをコーチに迎え、今年の全豪オープンではケルバー、ムグルサなどの四大大会優勝経験者達を破り、グランドスラム大会初のベスト4、ウィンブルドンでも8強入りを果たしている。
準々決勝では、第１シードのプリスコバ妹（チェコ）と対戦する。

プルスコバは昨年のUSオープンで四大大会初の決勝進出を果たし、ケルバーにフルセットで敗れたが準優勝。今季はツアー３大会に優勝、ウィンブルドン後には、WTA史上23人目のナンバー1プレーヤーになっている。

2011,2014年のウィンブルドンチャンピオンのクビトバが今年のウィンブルドンチャンピオンのムグルサを7-6 (7-3), 6-3で破り8強になった。
準々決勝では、2度USオープンに優勝しているV・ウィリアムズと対戦する。

記事:塚越亘 塚越景子 森下泰 西谷明美 写真佐藤ひろし/TennisJapan

ダニエル太郎を2回戦で破ったナダル8強