ロンドン郊外で開催中のウィンブルドン選手権は、27日に男女1回戦および2回戦を行い、男子ディフェンディングチャンピオンのノバク・ジョコビッチや、第3シードのロジャー・フェデラーらがストレート勝ちで3回戦進出を決めた。


芝の王者フェデラーが、今日の試合でもその強さを存分に見せつけた。試合時間は、僅か1時間15分。フェデラーに終始主導権を握られいらだちを募らせたフォグニーニは、立て直す間もなく敗れ去った。
「芝のコートでは、相手にリードされると追いつくのは難しい。一度いらだつと、立て直すのも難しい。グラスコートテニスとは、そういうものだよ」
そう悠然と語るフェデラーは、「今日の僕はサーブがよかった。そして僕のサーブがいいときは、このコートで僕を倒すチャンスはそれほど多くない」とも発言。調子のよさとそれにともなう自信が、試合後のコメントにもにじみ出る。
世界1位のジョコビッチは、アメリカの新鋭ライアン・ハリソンの挑戦を6-4、6-4、6-4で退けた。
数字を見れば、両者ともにエースは8本。ウィナーの数はジョコビッチが31で、ハリソンは30。アンフォーストエラーはジョコビッチの15に対し、ハリソンは14とわずかに下回る。だが、数字に表われない安定感や試合運びの上手さでは、ジョコビッチに圧倒的に軍配があがった。
「相手も素晴らしいプレーをしていた。だが今日の僕は、第2セットの一部のゲームを除き、サーブがよかった」というジョコビッチは、セカンドサーブでのポイント獲得率などでハリソンを上回り、危なげなく3回戦へと進出した。