長きにわたり、世界の舞台で戦い続けた伊藤竜馬プロ。

惜しまれながらも、2024年秋に現役を引退しましたが、彼のテニス人生は終わりません。
今はツアーコーチとして、ATP・WTAレベルの選手や、ジュニア選手の育成に情熱を注いでいます。

現役時代にATPランキング60位にまで上り詰めた経験を持つ伊藤プロは、世界で戦うために必要な技術、戦術、そして何よりメンタルの重要性を深く理解しています。その経験を活かし、選手一人ひとりの個性と潜在能力を見極めた指導をしているとのこと。

今回そのコーチとしてのご活躍や、今後に向けての熱い想いについて伺うことができました。

トップ選手を支える、その卓越したサポート力

驚いたのは、引退から間もないにも関わらず、すでに日本を代表するトッププロたちのサポートに関わってきているということです。

  • 西岡良仁選手: 元世界ランク24位の西岡選手とは、2025年のヨーロッパ遠征やトレーニングキャンプに帯同し、技術的・戦術的なサポートを実施。
  • ダニエル太郎選手: 2023年のオーストラリアシリーズやアジア圏の大会で、ダニエル選手のポイント取得の精度を高める取り組みをサポート。
  • 島袋将選手、望月慎太郎選手: 次世代の日本男子テニス界を代表する二人に、特にメンタル面と試合中の判断力に焦点を当てて指導。

そして、2025年からはWTAランキング36位の中国人女子選手のコーチとして、世界のツアーを共に回っています。

未来への貢献:ジュニア育成にかける情熱

トップ選手の指導だけではなく、伊藤プロご自身の原点であるジュニア育成にも力を入れています。
日本国内でのテニスアカデミーを拠点に、全国大会出場レベルの中高生を対象とした育成プログラムを実施しているということです。このプログラムでは、プロを目指すステップアップのサポートを行っており、これまでに多くの選手が全国大会や海外のジュニア大会へ進出しています。

幼いころからプレーヤーとして活躍してきた伊藤竜馬プロ。
今はコーチという立場に変わりましたが、どのような想いを抱えているのか?語ってくれました。

「選手とコミュニケーションを取り、選手の個性とポテンシャルを見極めた「選手主体のアプローチ」。私は、競技力だけでなく、人間的成長も含めた事を重視してサポートしています。今後も世界を舞台に、トップ選手の更なる飛躍と次世代の発掘・育成を通じて、テニス界に貢献していきたいと考えています。

日本ではツアーコーチは特に少なく情報があまり入ってこないかもしれませんが魅力的な仕事だと感じています。
若い世代からコーチとして挑戦していく人には色々と経験を話ししていきたいです。引き続きコーチングを学んで選手がより良いパフォーマンスができる様に頑張っていきます!」

世界を舞台に、トップ選手のさらなる飛躍と、次世代の才能の発掘・育成を通じて、テニス界に貢献していきたいという彼の熱い思いは、これからの日本テニス界にとって大きな希望となるでしょう。