
2026年4月7日(月)〜10日(金)にウェールズ・ニューポートにて開催された『全英ジュニア選手権The Lexus Welsh Junior Open 2026』にて英国在住の日本人男子、湯藤慶寿(ゆとうけいじゅ)が優勝した。
この大会は1学年上の選手がメインの大会で、湯藤は一つ下の14歳。湯藤は「結果に期待は持たず、1試合ずつ全力を出すことだけを考えて大会に出た」という。挑戦者という立場が奏功し、準決勝まで全てストレート勝ちだった。
しかし、準決勝では相手がシャンクしたボールに逆を突かれる形となり、走り出した瞬間に足を捻挫。痛みで上手く動けなくなったが、ラリーを長く続けると不利になると考え、一か八かのショットを続ける。6-8と追い込まれてから相手が固くなり、ミスを重ねたこともあり、勝利した。
周囲には棄権するように言われた決勝では、「全国大会の決勝で棄権する選択だけはどうしてもしたくない」という思いから、痛み止めを飲んで試合に臨んだ。
怪我のこともあり、自分が今できるベストのプレーをすることだけに集中し、「無我夢中で戦い続け、気づいたら優勝していました」という結果となった。
湯藤が見据える今後の目標としては、「英国ランキング1位に返り咲くこと。西岡良仁選手が主催するYoshi’s Cupに出場させて頂き、優勝すること」だという。その後はITFジュニアのへの参戦、そして2028年1月の全豪ジュニア以降のグランドスラムジュニアに出場し、ジュニア世界ランキング1位を目指す。
湯藤には3つ上の兄、泰寿(たいじゅ)がおり、将来は2人でプロになり、「グランドスラムで単複優勝」という夢がある。現在はウインブルドンのそばにある、Ewell Castle Tennis Academyにて、毎日3-4時間のトレーニングを受けている。
テニスを始めたきっかけはシンガポールに移住した際に、金子英樹プロに師事したこと。そして、2021年からは松井俊英プロにメンターとしてサポートを仰いでいる。
世界を知る先達の導きを糧に、日本から英国へ、そして世界へと羽ばたく湯藤慶寿の挑戦は、まだ始まったばかりだ。

<湯藤テニスブラザーズのインスタグラム・アカウント>
@YutoTennisBrothers
構成:Tennis.jp 写真:家族提供

