カナダのトロントにて開催されているツアーでマスターズシリーズの第6戦、ロジャーズ・カップ。第3シードの錦織圭(26歳、日清食品)は準決勝で第2シードのスタン・ワウリンカ(31歳、スイス)と対戦し7-6(6)、6-1で勝利し決勝進出を果たした。
第1セット、ブレイクを先に許した錦織だったが第9ゲームでブレイクバックを果たしタイブレークに持ち込むとタイブレークも逆転で奪いセットを先取。
4度のセットポイントを逃がしたワウリンカは、第2セット5ゲームを続けて失う一方的な展開。強打が武器のワウリンカに対してフットワークの良い錦織が攻撃的なテニスでプレッシャーをかけ続け6-1としストレートで快勝した。
決勝では世界ランク1位、大会通算3度の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(29歳、セルビア)と先週のシティー・オープン優勝で勢いに乗るガエル・モンフィス(29歳、フランス)の勝者と対戦する。
初のマスターズ大会制覇を狙う錦織は左脇腹痛で4回戦で途中棄権したウィンブルドン以来の大会出場となる。この大会に続きリオデジャネイロ・オリンピックに挑むこととなる。
記事:長嶋秀和