2月28日から3月3日まで(※雨で順延したため。予定では2日まで)、横浜市にある横浜カントリー&アスレティッククラブのクレーコートで、「全仏オープン・ジュニア 2017 ワイルドカード選手権大会 in partnership with LONGINES 日本予選」が開催された。
優勝すれば、5月に現地フランス・パリで行われる決勝大会に出場できるという今大会。日本テニス協会が選考した13歳から18歳までのプレーヤー 男女各8名が、パリへの切符をかけてしのぎを削った。
2日に行われた男子シングルス決勝では、白石光(有明ジュニアテニスアカデミー)が阿多竜也(相生学院高)を6-2, 6-3で破り、見事に決勝大会の出場権を獲得した。
白石は終始落ち着いて相手を前後に揺さぶり、2ndセットではストロークで押されるシーンもあったものの、慌てることなく最後まで冷静に試合を締めた。とはいえ試合後には、「まさか優勝できるとは思ってなかったので、今までの優勝経験の中で一番うれしいです」とその喜びを素直に語った。
悪天候のために3日に順延された女子の決勝は、第1シードの永田杏里(南山高)が、第2シードの内島萌夏(昭和の森JTS)を6-4,6-7(4)、6-4のフルセットの末に勝利し、やはりパリ行きのチケットを手にしている。
永田は、「クレーコートはハードコートと違ってボールがワンテンポ遅く来ることで、相手にも時間を与えてしまうことを今回の大会で痛感しました。パリに向けてもっとタイミングをどんどん詰めて攻められるように練習していきたいです」と語り、決勝大会に向けての決意を新たにしていた。
優勝した両選手は、5 月 26~27 日、フランス・パリで行われる「全仏オープン・ジュニア 2017 ワイルドカード選手権大会 in partnership with LONGINES ワイルドカード選手権」に出場し、同じく世界6か国の予選を勝ち抜いてきた選手たちを相手に、全仏オープン・ジュニアの出場をかけて戦うことになっている。