5月6日 トルコで行われた男子ATPツアー250「TEB BNPパリバ・イスタンブール・オープン」。
ダニエル太郎(エイブル)が日本男子4人目のツアー優勝を飾った。
シングルス決勝が行われ、世界ランク114位、25歳のダニエル太郎が78位のマレク・ジャジリ(チュニジア)を7-6(4)、6-4で破り、ツアー初優勝を飾った。
この優勝で、7日発表の最新世界ランキングでは、85位(2016.04.18)だった自己最高位を82位と更新した。それと共にウィンブルドンは本戦からの出場となりそうだ。(フレンチ・オープンは現段階では予選から)
ダブルスの第1シードのマクラクラン勉/N・モンロー(アメリカ)組は準優勝だった。
ダニエル太郎 決勝 詳細
≪第1セット≫
ダニエルのサービスで決勝戦が始まる。
「決勝の前はすごくナーバスだった。でも相手もナーバスになっているだろうと自分に言い聞かせて戦った。すると落ち着いてゲームに入ることができた」。とダニエル。
最初から凄い乱打戦。
4-4、ダニエルが先にサーブを落とす。
ジャジリ、5-4のサービング・フォー・ザ・セット。
セットポイントを握られるが、遅延行為で警告を受けたジャジリの動揺を逃さずに5-5とブレーク・バック。
土壇場で追いついた。
タイブレークを7-4で取る。このセットだけで1時間26分の大激戦であった。
≪第2セット≫
第1ゲーム、0-40のブレーク・チャンスを生かし、先に1-0とブレーク。
第3ゲームでも30-40とブレーク・ポイントがあったが、ブレークを逃し、第4ゲームでジャジリにブレーク・バックされ2-2。
第5ゲームをブレーク、3-2。そのままキープし4-2とリード。
5-3とし、ジャジリのサーブ、30-30。
9回目のジャジリのショットは僅かにワイド、30-40とダニエルはATPツアー初優勝のチャンピオンシップ・ポイントを握る。
しかしジャジリも簡単には譲らずデュースに持ち込みキープした。
5-4、ダニエルのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップ。
ダニエルは40-15と再びマッチポイントを握るも、ここでダブルフォルト。
続くラリー戦でボールがコートを左右に飛び交う。19回目のショット、ダニエルのバックのダウン・ザ・ライン。逆をつかれたジャジリはそれに反応できなかった。
7-6(4)、6-4、ついにダニエル太郎、悲願のツアー初優勝。
勝利の瞬間、彼はコートに片膝をつき、高く手をあげた。
ダニエル太郎決勝戦YouTube
「今週は予選に出るためにポルトガルのエストリルにいた。」
エントリー締め切りの時点では9アウトだった。(ウェイテングリスト9番目)
「それが急に本戦に出られることになって。凄くハッピー。本当に信じられない1週間」。
準々決勝ではファイナル・セットもあと1ポイントで0-5となりそうな(準々決勝記事)展開だったが、逆転勝ち。
見事€76,020(約1千万円)と250 ATPポイントをゲットした。
1992年 韓国オープン 松岡修造
2008年 デルレイビーチ・オープン 錦織圭
2017年 アンタルヤ・オープン(トルコ)杉田祐一
2018年 イスタンブールオープン ダニエル太郎
ダニエル太郎(エイブル)データー
ダニエル太郎
父はアメリカ人のポール・ダニエルさん。母は日本人の泰江(やすえ)さん。 父が入っていた武蔵野村ローンテニスクラブ(埼玉県加須市)でテニスを始める。 小6、12歳まで…
ダニエル太郎優勝ドローなど
記事:塚越亘/Kyoko Oga/塚越景子 写真:ⒸTEB BNP Paribasイスタンブール・オープン