イタリアのローマで行われる、BNLイタリア国際(通称イタリアン・オープン)。男子はATPマスターズ1000、女子はPremier 5の男女共催大会。
3回戦が行われ、錦織圭(日清食品)が28位のフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)に6-1、6-2で快勝し、8強入りを果たした。
「(今日対戦したコールシュライバーは、昨日苦戦したディミトロフと同じようなタイプの選手なので、昨日の)プレーを反省して、今日はミスも少なく、ほぼ完璧に近いプレーができた。」と錦織。
18日の準々決勝では、元世界一のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。対戦成績は錦織の2勝12敗。11連敗中。
「(ジョコビッチには)苦手意識というか、他の選手とはちょっと違った試合前の感情・・・・。」とは言うが、ディミトロフ戦勝利後の「相手が誰であろうと、勝てそうな気が徐々にしている。」とさらに気持ちを強く持って戦い抜いて欲しい。
試合は16時以降、日本時間では同じ日の夜中23時ごろだ。5月18日オーダー・オブ・プレー
錦織圭 完璧プレー
対戦相手はP・コールシュライバー(ドイツ)、34歳ベテラン。
2週前、ミュンヘンで行われたBMWオープン(ATP250)では、18回目の決勝進出(8回優勝)でA・ズベレフ(ドイツ)に3-6,3-6で敗れたが、クレーでは良い成績を残している。重いボールを打ってくると錦織は警戒していた。
錦織のサーブで始まる。
40-15から2回のデュースに縺れるがしっかりと1-0とキープ。
30-40とブレーク・チャンス、があったが、
コールシュライバーが2度のデュースの末に1-1とキープ。
第4ゲーム、0で錦織が3-1とブレーク。
第6ゲームはバックのダウン・ザ・ラインを決め15で5-1とブレーク。
ラブでキープ、27分、6-1で第1セットを取る。
第2セット
第2ゲーム、15-40とピンチを迎えるが、4ポイント連取、1-1とキープ。
2-2、コールシュライバーのサーブで30-40。バックのダウン・ザ・ラインをきれいに決めて3-2とブレークした。
第7ゲームもブレーク、5-2。
40-30のマッチポイント。バックのダウン・ザ・ラインを決め8強になった。
「最初から最後までしっかり集中してプレーできた。
やりたいようなプレーもできた。
相手のミスも多く助けられた部分も多かったが、良い試合ができた」。
「サーブとリターンが今日のようにしっかりと入っていけるとプレーも余裕がでてくるので、明日も同じようなプレーを心がけたい」。
<<準々決勝>>
1]ナダル vs フォジーニ
錦織圭 vs 11]ジョコビッチ
4]チリッチ vs 10]カレーノブスタ
2]A・ズベレフ vs 9]ゴフィン
イタリアン・オープンドロー
記事:塚越亘/塚越景子/取材協力内田暁 写真:H. Sato/Tennis Japan