イタリアのローマで行われる、BNLイタリア国際(通称イタリアン・オープン)。男子はATPマスターズ1000、女子はPremier 5の男女共催大会。
錦織圭(日清食品)が2回戦で第3シード、世界4位のG・ディミトロフ(ブルガリア)を6-7(4)、7-5、6-4、3時間の激戦の末に逆転勝利 16強となった。
3回戦はドイツの34歳ベテラン、P・コールシュライバー(28位)と対戦する。過去の対戦成績は錦織の1勝。試合は17日現地19時(日本時間同日真夜中)に行われる。
これに勝つと準々決勝はジョコビッチ、準決勝はナダルとなるだろうか?
期待が膨らむ、勝負師らしさを発揮した錦織圭のテニスだった。
錦織圭 負け試合 勝負魂 発揮!
負け試合に見えた。
第1セットは5-4、サービング・フォ・ザ・セットのサーブを落とす。
タイブレークでも4-2のリードから5ポイント連続で失う。
「タイブレークを落としてちょっと考えたが、プレーは悪くなかった」と錦織。
第2セットも先にサービスゲームを落とした。
ファイナル・セットも2-4だったが、そこからの逆転だった。
錦織「お互い良いテニス、良い試合ができた。プラス、モンテカルロ(準優勝)に続いてトップ10に勝てたのは自信(回復)になる。」
―全仏の16シード入りを狙っている?―
錦織「密かには思っている。大々的に目標にしてもプレッシャーがかかるだけなので、心の底の底くらいではやっぱり考えている。
1回戦でジョコだったり、2回戦でディミだったり、けっこうありえないような日常が続いているので、早く上がりたい」。
「相手が誰であろうと、勝てそうな気は徐々にしている」。
精神的には完璧に復帰したとみて良いだろう。頼もしい言葉が自然と出てきている。
記事:塚越亘/塚越景子/取材協力内田暁 写真:H. Sato/Tennis Japan