イタリアのローマで行われる、BNLイタリア国際(通称イタリアン・オープン)。男子はATPマスターズ1000、女子はPremier 5、男女共催大会だ。
世界ランキング21位、20歳の大坂なおみ(日清食品)が1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア、26歳)に挑戦したが、1-6、0-6、わずか59分で敗れた。
第1セットの最初のゲームをキープ。第2ゲームではブレーク・チャンスが4度あったが、それを生かせず12ゲーム連続で取られてしまう完敗だった。
1回戦では、元世界一、全豪オープンに2度優勝したV・アザレンカ(28歳、ベラルーシ)に6-0、6-3の完勝だった。
優勝したインディアンウェルズではハレプに準決勝で6-3,6-0で勝っていたのだが。大坂No.1破る 記事
クレーコートでは 忍耐と経験が
大坂が11回のラリーを制し大坂対ハレプの試合は始まる。
40-30からフォアのクロスをオープンに打ち、1-0と最初のサーブをキープ。
ハレプのサーブ、40-0だったが、大坂はデュースに持ち込む。
そして11回目のショットを決め、最初のブレーク・チャンスを掴む。
2度目のブレーク・チャンスはリターン・エース。
ハレプのショットがネットで3度目のブレーク・チャンス。攻める大坂だったが、チャンスボールをワイド。
ブレーク・チャンスはもう一度きたが、左右に振られ逃した。
ハレプは5度目のデュースの末にやっとキープした。
第3ゲーム、大阪は左右に振り勝ち30-0。
12回のラリー戦に勝ち40-30とゲームポイントを掴む。
14回の左右凄い打ち合いはハレプが勝ち、デュースに。
ネットに付くがパスを決められ、ブレーク・ポイントを握られる。フォアをネットで大坂が1-2と先に落とす。
この3ゲームだけで20分が経過した。
ラリー戦は10回から20回ぐらい続くが、ハレプがひつこく粘り返す。
1-4のコートチェンジの時、サーシャ・コーチを呼び、オンコート・コーチング。
「ナオミ、良いプレーをしているよ。そんなにガッカリすることは必要ない」となだめた。
第2セットでも第3ゲーム、第5ゲームとブレーク・バックのチャンスがあったが、決められそうな簡単に見えるボレーなどをネットするなどしてしまう。
結局1-0から12ゲーム連続で失う結果的になってしまった。
「(ハレプは)世界一位の選手。クレーコートの経験も豊富な相手なので、それほどがっかりはしていない」と大坂。
サーシャ・コーチから忍耐と経験を諭されたのだろう。
我々も もう少し忍耐強く見守りたい。力のある選手なのだから。
女子 $3,351,720 WTA Premier 5 ROME
イタリアンオープン女子ドロー
青山修子/加藤未唯組 1回戦敗退
ダブルスドロー
記事:塚越亘/塚越景子 写真:H. Sato/Tennis Japan