★WTA女子テニスChampionships
■$600,000 Commonwealth Bank Tournament of Champions, Bari, Indonesia (Indoor/Hard)
11月4日、インドネシアはバリで開催されているWTA女子世界ツアーの最終戦、コモンウェルズ・バンク・トーナメント・オブ・チャンピオンシップ(室内、ハード)の初戦が行われ、昨年に引き続きワイルドカード(主催者推薦)で出場のクルム伊達公子(40歳)が、第1シードで世界ランク11位の李娜(28歳、中国)を、6-4 3-6 6-4 のフルセットで下し、見事に準決勝進出を決めた。
李娜は、今シーズン、全豪オープンでベスト4、ウィンブルドン選手権ではベスト8まで勝ち進んでいる強豪。2時間22分に及んだ激戦は、李の力強いストロークと、クルム伊達の早いタイミングでのライジングショットの打ち合いとなった。
第1セットは立ち上がりの第1ゲームにブレークに成功すると、クルム伊達が終始リードを奪い6-4で先取した。李はダブルフォルト5本を犯し、クルム伊達に2度のサービスブレークを許した。
第2セットは、第3ゲームに先に李がブレークに成功。その後、クルム伊達がブレークバックして追い付くが、再びブレークバックを許す苦しい展開になった。結局、1ブレーク差の6-3で李がセットを奪い返した。
勝負の懸かった第3セット、序盤からブレーク合戦になり、クルム伊達がブレークされては追い付く展開になる。クルム5-4で迎えた李のサービスゲーム。0-40となりクルム伊達はトリプルマッチポイントを掴んだ。しかし、李は抜群の集中力を発揮しデュースに追いつくも、再び訪れたブレークポイントをものにしたクルム伊達が熱戦に終止符を打った。
トータルポイントでは108対107と僅かに1ポイント、李がリードしたほどの大接戦だった。
当大会は、昨シーズンから新たに新設された大会で、今年のインターナショナル大会の優勝者で、先に行われたソニー・エリクソン・チャンピオンシップに出場していないランキング上位の選手と、2名の主催者推薦選手が参加できる。クルム伊達は今シーズン、優勝は無いものの、4大大会での活躍やHPオープンの準優勝などが評価され出場権を獲得した。
大会は、昨年のラウンドロビン形式から変更され、今年はトーナメント方式で行われており、優勝者にはランキングポイント375が与えられる。
勝ったクルム伊達は、準決勝では、同じくこの日、第3シードのアナスタシア・パブリュチェンコワ(19歳、ロシア)を6-0 6-1で一蹴し勝ち上がったアナ・イバノビッチ(22歳、セルビア)と対戦する。両者は初対戦。注目の準決勝は、6日に行われる予定。
ライブスコア⇒こちら(大会公式サイト)
試合経過
第1セット | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | TB | |
クルム伊達公子 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | 6 | |||||||
李娜 | ○ | ○ | ◎ | ○ | 4 |
第2セット | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | TB | |
クルム伊達公子 | ○ | ◎ | ◎ | 3 | ||||||||||
李娜 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | 6 |
第3セット | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | TB | |
クルム伊達公子 | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | 6 | |||||||
李娜 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | 4 |
試合時間:2時間22分
※表の見方
○:サービスキープ
◎:サービスブレーク
WTA: $600,000 Commonwealth Bank Tournament of Champions
シングルス
準々決勝
○クルム伊達公子(日本)(WC) 6-4 3-6 6-4 ●李娜(中国)[1]
○アナ・イバノビッチ(セルビア)(WC) 6-0 6-1 ●アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)[3]