
錦織圭(ユニクロ)が約3ヶ月ぶりにツアー復帰した。復帰の場は海外ではなく、日本で行われているATPツアー下部大会「横浜慶応チャレンジャー」。1回戦では10月の全日本選手権で準優勝者した市川泰誠(ノア・インドアステージ)と対戦、4-6、6-1、6-1で逆転勝ちした。
「凄く緊張していた」といきなりサービスゲームを落とし、0-2のスタート。第1セットを4-6で落とす。「正直言うと、ちょっと加減しながらでもいけるかもなと思って入りました。ほんと(謙虚でなくて)すみません‼ そしたら自分の緊張と市川くんのプレーもすごく良かったので、このままじゃ確実に負けるなと。(第1セットの)0-2からちゃんとやんないと、という感じでした」。
第2セットでは1-1から9ゲーム連取し、勝利を手繰り寄せた。錦織が日本開催のATPツアーの下部大会、チャレンジャーに出場するのは、2006年3月の島津全日本室内選手権以来、約20年ぶり(19年8ヶ月)のことだ。
対戦した市川はこう振り返る。「錦織さんとの対戦が決まり、めっちゃ嬉しかったです。これ以上ない経験だと思っていました。第1セットはほぼ記憶がなく、錦織さんも硬さがありリターンも合っていなかったので勢いでいけた部分があり、6-4で取れました。でも錦織さんのリターンはいつもベースライン深くに返ってきて、特にセカンドサーブではどこに打ってくるのか分からない状態でした。テンポの速さも凄く、自分から攻めることができませんでした。やっぱり(持っているテニス技術の)ベースの高さが全然違うなと思いました」。
錦織は今年5月の全仏オープン前哨戦ATP250ジュネーブ・オープンで腰を痛め、1回戦は勝ったものの2回戦で途中棄権。8月のATP1000シンシナティ・オープンで復帰したものの1回戦敗退、その後は腰のリハビリで実戦から遠ざかっていた。
今後については、「ランキングでどこまで行きたいかというより、なるべく多く試合に出られたらいいなという感じです。(来年1月の)全豪も予選からですけど、そういう大きな試合に出られたらいいなと思っています。(全豪までの予定は)まだ決まっていなくて、ATP250香港に出るか、どこかチャレンジャーに出るか、まだ決めていないです」と、錦織らしく飾らず正直に語ってくれた。

ATP: YOKOHAMA KEIO CHALLENGER by MITA KOSAN
32ドロー
11/17 - 11/23,2025
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2回戦には錦織はじめ、坂本怜(IMG)、清水悠太(三菱電機)、内田海智(富士薬品)、内山靖崇(積水化学工業)、サンティラン晶、白石光(SBCメディカルG)、望月勇希(ONE DROP)、田口涼太郎(Team REC)、楠原悠介(伊予銀行) と10名の日本人プレーヤーがベスト16に勝ち残っている。
慶応チャレンジャーはATPチャレンジャーTV(無料)とWOWOWオンデマンドで視聴可能。
ATPツアーはU-NEXT
日本男子
トップ500
94位 望月慎太郎(木下グループ)
111位 西岡良仁(ミキハウス)
145位 島袋将(有沢製作所)
158位 錦織圭(ユニクロ)
159位 綿貫陽介(SBCメディカルG)
176位 坂本怜(IMG)
242位 野口莉央(明治安田)
246位 清水悠太(三菱電機)
284位 トゥロター・ジェームズ(Shink)
288位 内田海智(富士薬品)
302位 徳田廉大(イカイ)
330位 内山靖崇(積水化学工業)
348位 サンティラン晶
381位 ダニエル太郎(エイブル)
427位 高橋悠介(三菱電機)
441位 白石光(SBCメディカルG)
458位 Jay FRIEND
470位 守屋宏紀(安藤証券)
475位 熊坂拓哉(エキスパートPシズオカ)
483位 松岡隼(三菱電機E)
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記事:塚越亘/塚越景子 photo 伊藤功巳/tennis.jp Facebook Supported by HAT


