皆さん、お元気ですか?
先日、1週間ほどかけて、アリゾナ州フェニックスに研修の為、渡米致しました。
目的は、人間の身体を左右非対称と捉え、それに基づき身体機能評価をし、改善のエクササイズを行うPostural Restoration Institute®(PRI)の野球とビジョンに特化したセミナーを受講する事と、スポーツ関係者と意見交換する事でした。
まず、PRIについてですが、私がMLBアリゾナダイヤモンドバックスに所属していた時に出会い、それまで教科書の機能解剖学や、トレーニング学しか勉強していなかった者として、かなりの衝撃を受けました。
PRIでは、我々が普段何気なく行なっている”呼吸”にも注目しており、それらを改善する事で、スムーズな身体の動きを獲得する事を目的としています。
今では、プロ~ジュニア選手に接する時は、常にこの考えを取り入れ、指導に当たっており、今回受講したプログラムは、タイトルこそ野球となっていますが、テニス選手にも十分応用出来る内容となっていました。
セミナー以外では、アメリカテニス協会ヘッドStrength & Conditioningコーチである大地さんの紹介で、男子プロATPツアースポーツ医学ディレクターを務めているTodd Ellenbeckerさんにも、自身がディレクターをしている理学療法クリニックPhysiotherapy Associates at Scottsdaleにおいて、貴重なお話を伺うことが出来ました。
Toddさんは、数々のプロテニス選手のリハビリを担当しており、常に物事をグローバルな基準で考えているのには、刺激を受けました。やはり、テニスは世界が基準のスポーツであるので、私自身も改めて選手をコーチングする際に、意識しなくてはいけない点だと思いました。
他には、数々のプロアスリートがトレーニングに励んでいるFoothills Physical Therapy Clinic, 以前所属していましたMLBアリゾナダイヤモンドバックス、スポーツエージェント、そして友人とも親交を深める機会を得ました。
年に一回は、私自身のスポーツ医学教育のベースであるアメリカにて研修を行っていますが、直接現地で物事を見て、触れ、そして人々と交流する事により得られた情報は、何事にも代えられないと再確認し、この学んだものを担当してる選手達に還元したいと強く思いました。
来年以降の選手達の活躍を楽しみにしていて下さい!!