以前にテニスとは関係ない著名な書籍を読んで、それが丸々テニス、スポーツに当てはまるのではないかと思った。
その書籍は戦略について書いており、
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戦略の本質とは「違いを作って繋げる」こと。個別の違いをバラバラに打ち出すだけでは戦略になならなく、個々の打ち手だけではなく、その打ち手をつなぐ事によって、勝利に向けたストーリーとなる。
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ストーリーとは無乾燥な静止画ではなく、戦略を構成する要素が絡みあって、全体としてゴールに向かって動いていくイメージが動画のようでなくてはならない。
とここには書いてある。
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テニスでいうと静止画とはショットであり、そのショットとショットを繋げると戦術となり、ストーリーの動画として出来上がる。
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つまり、ショットとショットが繋がる事によって、それが積み重なり、だんだんと相手の目に入る、相手が、気にし出す、ダブルフォルトしたり、アンフォースドエラーに繋がったり、そしてスペースが生まれたりする。駆け引きが成立する。
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このあたりの持っていき方、ストーリーの作り方が伊達さんは他のプレーヤーと少し(かなり)違う。勝負どころの要所要所をきっちり押さえている。相手がバランスを崩したショットはすかさずネットを取り、レシーブなど無理をしない。
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レシーブのプレー原則として、速いボールではなく、滑るボール、食い込んでくるボールを打つ事であり、エースよりも確率を優先するべきである。5本エース取り、5本ミスするより、10本返して5本ポイントを取る方を僕は選ぶ。なぜならば10回中10回相手に触らせているからである。勿論リターンエースを取りに行かなければならないが、それは戦術としてである。リターンのプレー原則として、まずは相手のラケットに触らせる事。これが絶対的である。
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ショットが凄い、ライジングが凄いと一見派手さに目がいってしまうが、伊達さん、トッププレーヤーのプレーはその様な原則一つ一つに対してとても忠実である部分、プレーの本質を見て、参考にしていかなければならない。
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コメント
とても興味深いお話でした。
もっと詳しく教えてもらえることを
楽しみにしています。
秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず。
時代や洋の東西は変わっても、
真髄は一つです。
こちらでは臘梅が咲き始めました。
時代を先駆けて厳寒の中
凛として咲く、
この花が好きです。
伊達さんも、すっかり金子さんに読まれていますね(笑)。
SSさん
色々と選手からの視点を出来るだけ伝えていければと思います。
赤×白ぱんださん
伊達さんの勝負に対する心がまえはとても素晴らしいです。