錦織選手について心配していた2つのこと。「杞憂に終わりました!」

錦織選手が世界9位になったという嬉しいニュースがありましたね。

以前に、錦織選手について2つ心配していたことがありました。

一つ目は怪我からの復帰の時。

復帰した当初は、才能あるあると言われたバグダディスの二の舞にならないかを心配していました。

2つ目は2013年上海マスターズの時に思った、つい最近のこと。
ラオニッチがルビチッチを参謀と配置し躍進を繰り広げる中、ラオニッチと錦織選手の差がこのまま開いてしまい、そしてこの先また12位に戻るのも難しいのではないかと思っていました。

というのも上海マスターズでは「ケイがもしトップ10に入りたいならば、その経験を持つ(以前にトップ10であった)コーチをつける時期にある。」と言われていたからです。

が、それもつかの間、チャンをコーチとして迎えた2014年シーズンがはじまりました。バルセロナを優勝し、マドリッドの1000シリーズでも初の決勝戦、そして世界9位に。今後はトップ5を目指していくとのこと。

心配事が杞憂に終わって良かったです。

今後気をつけないといけないのは、この数字が当然とならないことです。少しランキングが落ちたからといって「やはりねぇ」などと言わない、雰囲気を出さない。勿論我々がです。「大事なときに転ぶ」なんてしかもメディアを通して決して言わないことです。

以前に、タイのスリチャパンが世界9位になりタイのテニス界が大いに盛り上がりました。20位、30位になると、タイの人たちは「パラドンもう駄目」「全然勝っていない」という風潮になりました。トップ50にいること自体とても大変なことなのですよ。

トップ10を当然と成し遂げた錦織選手ですので、そのレベル、才能ではないのかもしれませんが、トップ100で常に戦っていること自体、アスリートとして心から敬意と拍手を送らなければなりません。


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