練習のポイントでチャンスボールをミスってしまったり、最後の最後に気を抜いてフィニッシュできない。気にせず練習を続けている場面をよく見かけます。練習だとあまりその重みって感じないのですよね。そういうのをいわゆる「緊張感のない練習」といいます。
このようなときはその場でリアルタイムに選手に指摘します。指導する中でここは絶対的に見逃してはいけない部分であり、選手は試合に対する気持ちも含めて練習に取り組まなければなりません。
ではこの状況を試合に想定したらどうでしょう。
ファーストアップのセカンドセット4-5、そして自分サーブの30-40で、相手のセットポイントですね。アプローチで相手の体勢を崩し、ネット前のチャンスボールが来た。そしてそのスマッシュをミスしてしまった。
とくにスマッシュというのは、こういう状況で打つことが多くないでしょうか。練習のときのスマッシュミスってあまり気にしませんが、このミスで気にせず次のポイントにはいれませんよね。サードセットは1-6というにが目に見えてしまいます。
ここではスマッシュを例にあげましたが、ポイントを左右してしまうぐらい重要なショットや状況は沢山あり、その状況も含めて練習していることをまず認識しなくてはなりません。
練習ではできるんだけど、試合でできない。練習では入るんだけど、試合では入らない。という方は「試合に弱い」のではありません。試合と練習のねじれが生じること気にせずしているだけで、いわゆる試合に対する練習をしていないだけです。
Advertisements