WTAファイナルを観てきました。試合始まる15分前にオフィスを出て車も近くに停められて何とも素晴らしい環境だシンガポール!
そして今回のWTAツアーファイナル。Simona Halep選手が予選リーグで敗退してしまいました。昨年度に比べるとどこか迷いを感じながらプレーをしている感じに思いましたが、もしかしする新たなプレースタイルを模索しているのかもしれません。シーズン序盤の戦績があまり良くなかっただけに、よくここまで取り戻したなとも思います。
今回大変に興味を引いたのがMuruguza選手です。昨年度はMuruguza選手はNavarro選手と組んでダブルスのWTAファイナルに出場しています。
もともとこのMuruguza選手は2014年2月に開催されたPattaya Openで伊達さんと対戦したときにはじめて観た選手です。ヒデからも将来性のある面白い選手だと言われたのを覚えています。
2014 Pattaya Open 1r|伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~
PTT Pattaya Open Pattaya City, Thailand
Singles 1R
Kimiko Date-Krumm (エステティックTBC) vs Garbine Muguruza (ESP)
Won 2-1 (6-7(2), 7-5, 7-6(6))
ダブルスだけの出場でシンガポールに来ているMuruguza選手は、彼女のポテンシャルを考えると、ダブルスだけの出場では納得できてないはずです。僕自身もMuruguza選手に対して「とても屈辱的な気分を味わいながらダブルスをしているのだろうな」と思いながら観ていたのを覚えています。
そしてすぐに敗退。多分来年はシングルスで絶対に出場してやるとクソッタレ気分でシンガポールを去ったのだと思います。
その後のクソッタレ気分は”want”に変わったのでしょう。ウィンブルドン・ファイナリスト、そして今年のWTAファイナル2015は出場はおろか準決勝まで勝ち上がるまで成長していました。
パートナーのNavarro選手も今回のWTAファイナルに出場できたらもっとストーリー性があっていいのになぁと思いながら最終トーナメントを気にしていましたが、もつれにもつれ最後の最後、基準をクリア出来ずに今年は9番目のALTERNATEとなり出場できませんでした。
その8番のポジションを争っていたのは昨年度のFIRST ALTERNATEであったAngelique Kerber 選手です。Kerber 選手も昨年度はクソッタレ気分で出場を待ち構え試合を観ていたのでしょう。これはこれでまたなんだかとても興味深いです
ここで言いたいのは、目標達成したい、この舞台で戦いたいという強い気持ち”want”は、物事を成し遂げるための意思力に変わる重要な要素だということです。
これは昨年度ATPファイナルで観たFerrer選手を観て感じたことに一致します。今年は見事ATPファイナルで戦います。
フェレールの練習から読み解くスライスからの展開 | 金子英樹オフィシャルブログ
London、ATP Fiinalの時の写真です。公開練習になるのですが、フェレールがオータネーションで、まだ試合に出場できるチャンスが全くない時(Raonicが棄権する前)でもコーチ相手にガンガン練習してるのがとても印象的でした。
上記にあげた選手のように、ダブルスに出場や、ALTERNATIONなど半強制的な環境がなければ、自らその環境を作るべきです。
すかさず僕は夏希君にメッセージをして、来年はWTAファイナルを観ながらシンガポールで合宿をしようと伝えました。
温かい場所でテニス、トレーニングができ、美味しいものを食べ、世界最高峰の試合を観れる。そして「次は私がここでプレーしてみせる!」と、”want”を感じられる身近な環境はアジアの中でもそうそうないですよね。
Hey John!
コメント
MuruguzaじゃなくてMuguruzaでは??