選手達が海外遠征をしている間、いつもと違う時間を過ごし、過去を分析し、今の評価を行い、今後の計画を考えている。北京までの残り5ヵ月、2004年のアテネで経験したことを思い出す。
パラリンピック開催までの残り半年、怒涛のごとく毎日が過ぎ去っていき、あっという間に当日となったこと、以前にも記事にしたが、選手の研究に明け暮れて基本的な答えを見つけ出すのに多大な時間をかけたこと、会場で何から手をつけていいのか分からなく右往左往し、コーチも選手も余裕の無い中で起こった、選手と小競り合いなど・・・
自分自身が切羽詰まったとき、身体に異変を感じた。あまりきれいな話ではないが、4ヵ月ぐらい前から自分の尿がオレンジ色に変わってきた。今まで見たこともない色だった。全然治る気配もなく、家族にも伝えることもできず、自分はどうなってしまうのかと自分の身体を疑った。変な病気で「入院」なんてことにもなったら今までの苦労は・・・と思いながら、結局誰にも言うことなく、アテネが終了することとなった。日本に戻り、しばらくすると通常の尿に戻っていた・・・相当なストレスだったのでしょうね。
ダブルスの準決勝で相手にマッチポイントを取られ、気を失いそうになり、このままここで倒れるのかと覚悟したこと。(しかし、選手の気合いは見事に跳ね返し勝利を掴んだ)試合終了後、しばらく自分が放心状態ですぐに客席を立つことがでず、選手の健闘をすぐに称えることが出来なかった。
ダブルス決勝の前に、センターコートまでの通路を、選手の大きな背中を見ながら歩いていた時、それまでの練習の記憶が頭を駆け巡り、涙でかすれた眼で、選手達が見えなくなるまで見送ったこと。(いま思い出しても目頭が熱くなります)
選手達が表彰台の一番高い所にあがり、金メダルが首にかかり、センターポールに日の丸が掲揚され、「君が代」が流れた時、本気で「死んでもいい」と思ったこと。
本当に様々な過去の経験を思い出す。
今はこれらの経験が、幾分、平穏に近いだけの余裕を生んでくれている。もうしばらくすれば、この余裕もなくなるのであろうが、余裕がなくなっていくであろう「心の準備」は万全である。
今回の北京は、いかに「準備と覚悟」をするか?
これが小生にとってのキーワードである。
コメント
丸山コーチこんにちは。
選手のプレッシャーも相当だと思いますが、
コーチはまた違う大きなプレッシャーなどすごいストレスがかかるんですね。
でも、同じことができても、自分ができたときより、自分がコーチした方々ができた方が何倍も何百倍もうれしいですよね!!
これから想像がつかないくらいの大変な日々だと思いますが、体に気をつけてがんばってください。
応援してまーす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マルへ。
選手の時とは違ったプレッシャーがありますよね。
今、自分の選手のライブスコアを見ながらコメント
書いてますが、ネット上でも緊張しています。
これからの半年間悔いのないように準備頑張って下さい。
心から応援しています!
P.S.ビデオありがとう!
マル
いつもみてるよ!
心から応援してます.
私の力にもなってます。ありがとう!
まっちーさん、Mitsさん、SHINOさん、早々のコメントありがとうございます。人に応援されていることほど、この上ない幸せを感じます。これからも宜しくお願いいたします。