目的のその先には・・・

北京パラリンピックの代表が決定しました。男子代表枠の４名はいつも練習している仲間の斎田・国枝・藤本・池ノ谷選手が選出されました。女子も八筬選手が選出されました。これも、ひとえに常日頃から応援くださっている皆様のお陰と心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

今回は、「日の丸」に対する自分の思いを記載するため、宗教や思想の押し付けではなく、個々に考え方の違いがあると思いますので、どうかご理解の程お願いいたします。

選手と共に海外遠征をしていると、日本の素晴らしさに改めて幸せを感じ、平和のありがたさや、満たされている環境に感謝しています。特に、小生は「柏市」という自然が残る素晴らしい環境のなかで、生まれ育ってきていますので、柏に帰ると「ホッ」とします。

車いすテニスを通じ、2003年から「日の丸」を付けて世界大会へ出場する機会が多くなってきました。いまだに、ジャケットを着るといつでも、「ピリッ」と背筋が伸びる思いです。小さい頃は、「かっこ悪い」とか「日の丸弁当」なんてふざけていましたが、今では、どの国よりもシンプルでしかも目立つ国旗を持つ国に誇りを感じています。

歴史や政治の諸問題はあるにせよ、その試練を、スポーツを通じて、世界の各国の人々と、手を取り合っていければと強く思っています。

最近特に感じることは、優勝やどの色のメダルを取るということも、目の前の目標としては大切なことと考えます。なぜなら、そこを目標に何年も時間をかけ、死に物狂いで必死に努力をしているわけですから、あたり前だと思います。

しかし、そこがゴールではなく、大事なことは、各々が経験する特別なハードルを乗り越えて、最終的に自分自身の「人生の金メダル」を目指すことだと思っています。

決められた人生を、必死で生き抜く生き様が、本当の意味で大切なことだと感じています。