セットチェンジ間の様子
試合が終わると報道陣に囲まれる姿
雨の予報が打って変わって晴れとなりました。
予定通り試合が行われ、Peifer(FRA)相手に所要時間52分、スコアは6261の圧勝でした。
今日の作戦は、相手が速いテンポの選手なので、それ以上に速いテンポで序盤の4ゲームで、相手を制圧してプレッシャーを充分にかけ戦意喪失をさ、後半は自分のペースで展開させることが狙いでした。
その通りに試合は進み、最後は何もできないまま終了させることができました。
皆様が心配されているだろう「肘」の調子は、まぁまぁです。
とは言っても、治ったわけではなく、「先週よりは良い」という程度です。
「速いテンポ」とは、「単にボールを速く打つ」ことではなく、「先を予測する能力」のことです。国枝選手は、これに長けています。
ですから、「速さ」とは、言いかえれば「頭の回転(予測)の速さ」ということです。
「ボールを打つ」ということに関しては、緩急をつけなければ試合にはなりません。単にボールや展開を速くしても、相手は苦しみますが、自分も苦しくなります。
そこで、過去からなる経験とデータをまとめ、先を予測する能力を最大限に使い、相手を翻弄する作戦で戦う目的を作りました。
序盤は、いつもと違うペースで試合を行うため、国枝選手の心理的な状況も確認したかったということもあります。
いわゆる「コンフォートゾーン(慣れ親しんだ場所)」を超越したところで、どれだけのパフォーマンスが発揮できるのか?というものを探り、このコンフォートゾーンのレベルを上げるためのトレーニングを、これから「ロンドン」に向けて行っておく必要があるためです。
「グランドスラム」レベルで、このような体験をしていくことが、「パラリンピック」という信じられないほど、のプレッシャーに打ち勝つための準備ができるのです。
多くのプレッシャーを抱え、今日のチャレンジに打ち勝った国枝選手に、言うまでもなく何も言うことはありません。
素晴らしい試合を見せてくれた国枝選手に感謝いたします。
コメント
丸山さんも行っているんですね。
あと、2勝。楽しんできてくださいね、て言ったら、怒られちゃうかな。