RG最終日

女子ダブルスファイナリストとなった上地選手と共に・・・

表彰式で、Houdet（FRA)に祝福する国枝選手

神業！（毎年パートナーが違うにも関わらず・・・）RGダブルスで３連覇！

「Team‐Kunieda」の皆様、本当に色々とお世話になりました。有難うございました。

ご存知の通り、シングルス準優勝、ダブルス優勝で2012RGが終了。

「よくやったぜ！」の一言です。

振り返ればいろいろとあります。ブログでは語り尽くせないぐらい本当に数々のドラマがありました。

国枝選手は、決勝のコートから出ると、穏やかではない心を封じ込み、「平常心」保ってのインタビュー。

多くの応援してくださった方々へ、感謝の挨拶をおこない、サインと写真の依頼を受ける。

もちろんこれは「プロとしては当然の行動」を、毅然とした態度で終えロッカーに向かう。

人々から遮断された直後、「コーチ・・・だんだん悔しくなってきた・・・」と連呼。

私は唯々、彼の競技用の車いすを押し続け、彼の前を一向歩き続けることしかできませんでした。

国枝選手のブログをご覧になられたでしょうか？

「謙虚」であり、「敗北から学ぶ」ことをしています。そして、「感謝」しています。何よりも、自分だけでは勝てないことをよく知っています。

昨晩は、私なりに多くのことを考えました。

私は、ブログで報告しようとPCの前に座りましたが、何時間経っても書けません。

結局、FBに「よくやったぜ！慎吾！」と書いたのが精一杯でした。

横になって、しばらくすると、ある一言が思い出されました。

日本では、寛仁親王殿下がご逝去されました。突然の悲報に接し、殿下のご遺徳を偲び、心より哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。

2004年に「北京パラリンピック」の表敬訪問を、寛仁親王殿下邸でさせていただいたことがあります。

殿下に承ったお言葉を思い出したのです。

「なんでも今を一生懸命やりなさい。なんでも今を一生懸命考えなさい。それが人の使命です。考えることも、行うことも、今の身の丈を超えないことが大切です。」と、直接に御享受いただきました。

あまりにも、すでに過去のこととなっているものにとらわれ過ぎていた自分に気がつきました。

「今」できることをすべて発揮した中での結果なのだから、これから2ヶ月間をどうするのか？を考えた方がよっぽど良いと考え出し、急に気が楽になりました。

よく、自分でも「今をどうするか？」なんて、ジュニアや選手達に言っていますが、なかなか自分のことになると気がつきませんな・・・

朝起きると、国枝選手が間もなく起きてきて、「コーチおはよう！」って言う前に、「コーチ・・・悔しくて眠れなかった・・・」と言った今朝の挨拶。

それもそのはず、私があれだけ悔しければ選手はもっと悔しいはず。

少しだけ振り返り、あの時の気持ちはどんな感じだった？と、場面場面のその時の状態を直接聞かせてもらいました。

試合中はかなり冷静だったことが伺えました。流石です。

この大会で得たことは、「進化」していることです。本人も手応えを掴んだことでしょう。特に、国枝の代名詞でもあるバックハンドは、復帰戦のJapan-Openから比べれば、かなりの進化を遂げています。

皆様には、もう少し時間を頂戴できればと思います。

帰りの飛行機では、ビデオを見ながら今後の作戦を立てることとします！

最後になりましたが、現地の日本の方々に大変お世話になりました。特に、TTCの野村さん、そして宮本佳代子さんの関係者の皆様には毎日活力をいただき感謝いたしております。

ストリンガーの梼木さん、毎日ストリングを張っていただき感謝しております。

wowow関係からは、土橋さん、岩渕さん、Yonex関係者からは、二本松さん、浜浦さん、久しぶりにお会いできた平沢さん。

新婚旅行中にも関わらず、ラケットのチューンナップをお手伝いいただきました小林さん。

また、昨晩はユニクロの柳井様には、大変楽しいディナーにご招待いただき感謝申し上げます。

多くの方々に感謝を込めて・・・

選手共々ロンドンへのスイッチがOnにされたRGでした。