23日にニューヨークのフィラッシングメドウで行われた全米オープン予選2回戦で、日本の瀬間友里加と奈良くるみはいずれも敗退。これで予選に参加した日本勢は、男子の守屋宏紀を除き全て姿を消した。
瀬間にとっては、悔やまれる敗戦だった。第1セットを、6-2で快調に奪い、第2セットでも先にブレーク。5-4とリードし、自らのサービスゲームを迎えていた。だがここで、勝負を意識し考えすぎてしまったとい瀬間は、ダブルフォールトを連発して相手にブレークを献上してしまう。このゲームを落としたことが尾を引いたか、その後も相手にゲーム連取を許し、5-7で第2セットを失うことに。
第3セットでは、徐々に調子を上げてきた相手のリズムを崩すことができず1-6。「相手にペースをつかまれていたことは分かっていたけれど、第3セットではフィジカルが落ちてしまったこともあり、崩すことができなかった」と敗因を振り返る瀬間は、「それでも、今季の前半戦に比べれば調子は上がっている。もっとフォアを強化していきたい」と明るい材料も見つけている。
奈良は立ち上がり、持ち味である展開力を発揮して対戦相手のジョハンナ・コンタを攻め立て、開始直後から3ゲーム連取に成功。主導権を握ったかに思えた。だがそこから相手に追い上げられると、一度崩れたリズムを立て直すことができない。両者ともミスの少ない展開の中、リターンから積極的に攻めるコンタが流れを掌握し、5-7、2-6で奈良は敗退した。