クルム伊達公子が、現役再チャレンジ後4回目の全米オープンに挑んだが、またしても初戦突破はならなかった。
ウィンブルドン以降、左ふくらはぎのけがを完治させるために戦列を離れていたクルム伊達は、8月中旬のWTAシンシナティ大会の予選から復帰したが、シンシナティでも、その後のニューヘブンでも勝ち星には恵まれず、ニューヨーク入りをした。
クルム伊達の1回戦の対戦相手は、ソフィア・アルビドソン。試合の出だしは、ブレーク合戦となったが、クルム伊達の2-1、第4ゲーム40-15から、クルム伊達がミスを重ねてブレークを許した。
「今日は、そんなに悪いスタートではなかった。3-1にしたかったけど、いかにサービスゲームであれ、リターンゲームであれ、勝負どころで取りきれていない」(クルム伊達)
長いラリーを避けたかったクルム伊達に対して、28歳のアルビドソンは、フォアのトップスピンをきかせ、中速のストロークを深く入れ、クルム伊達の得意なライジングのカウンターショットのリズムをつかませなかった。
第1セット第10ゲームで、クルム伊達は、ゆったりとしたアルビドソンのストロークに対して、打ち急いでミスを連発してブレークを再び許し、4-6でセットを落とした。
第2セットは、クルム伊達が一気に0-4とされ、このセットは一度もサービスキープをできないまま2-6で落とし、ストレートで敗退した。
※写真は1回戦でアルビドソンに敗れたクルム伊達公子