ついに森田あゆみが、4度目の全米オープンでシングルス初勝利をもぎ取った。これで、森田は、すべてのグランドスラムで初戦を突破したことになる。

7月上旬のWTAスタンフォード大会(アメリカ)をリタイアしてから帰国し、腰のけがを完治させるために治療に専念した森田。全米オープン直前のWTAダラス大会から戦列に戻り、全米オープンが復帰2戦目だった。

1回戦の対戦相手であるモニカ・ニクルスクも、ウィンブルドン以来の試合だったが、彼女独特のスライスストロークやドロップショットで、森田を揺さぶろうとした。だが、森田は、がまん強くボールを返球し、落ち着いて攻撃する機会を伺いながらプレーし、第1セット第1ゲームをいきなりブレークに成功し試合の主導権を握った。

森田は、両手打ちで強打するストロークだけでなく、機を見てはネットプレーにも出る積極的なプレーが光り、6-3、6-3でシードダウンを成し遂げると共に、ニューヨークでの初勝利を手にした。

「復帰してからの目標が、1試合腰が痛くならず、リタイアしないで試合をやり切ることでした。大きな舞台で最後まで戦えたのが嬉しいし、ほっとしている。最後まで、今日できるベストを尽くしていいテニスができたと思う。また次、試合できるのがすごく嬉しい」

このように喜びを語った森田は、2回戦でツベタナ・ピロンコワと対戦する。

※写真は1回戦を突破した森田あゆみ