ラケットスイングを数値化し、独自のソフトウエアで解析してラケット選びをサポートする新開発のフィッティングシステム「ダンロップ・スイングラボ」を、15日、ダンロップスポーツ(株)が発表した。
従来のラケット選定は感覚的な要素が多く、数あるラケットの性能差もわかりにくかった。「ダンロップ・スイングラボ」は、候補となる数種類のラケットを試打することによりえられた計測データを解析し、スイングの安定性やスイングスピードをグラフ化することで、プレーヤーに最適なラケットを選んでいくというもの。
東京都品川区の品川プリンスホテルにて行われた発表会では、システムの詳細な説明の前に代表取締役社長 野尻恭氏が登壇し、「ダンロップは、テニスボールやラケットの開発・販売に加えて、このようなサービスを提供し、お客様のテニスライフがもっと豊かになるように努力を続ける」と語った。
※ラケットに取り付ける「ダンロップ・スイングセンサー」をに手に語る代表取締役社長 野尻恭氏
発表会の後は、場所を品川プリンスホテル高輪テニスセンターに移し、デモンストレーションが行われた。
「ダンロップ・スイングラボ」の実施は、まずプレーヤーが普段使っているラケットのグリップエンドにセンサーを装着。球出しマシンから出るボールをフォアハンドで同じ場所を狙って5球打ち返すことで「スイングスピード」「スイングの方向」を計測、同時に専用のカメラでフォームの撮影をする。そのデータを専用PCで解析し、ダンロップ認定のラケットドクターが推奨候補となるラケット4~5本を選定。順番に試打してデータ計測を行い、最終的に得られたデータと映像をもとにラケットドクターが1番適しているラケットを提案するという仕組みとなる。所要時間は1人あたり約30分程度。
デモンストレーションの後は、記者が実際に体験し、科学的に解析された自分のスイングの癖に驚いているようだった。
「ダンロップ・スイングラボ」は、11月から全国各地で開催され、来年より専用WEBサイトがオープンし、本格運用が開始される。