第17シードの錦織圭(日本、18位)が、全米オープン3回戦で、第12シードのマリン・チリッチ(クロアチア・13位)に、3-6、4-6、7-6(3)、3-6で敗れ、2008年以来の4回戦進出はならなかった。
錦織は、第1セットの第2ゲームと第2セットの第9ゲームで、共にダブルフォールトがらみでサービスブレークを許し、2セットダウンとなった。
チリッチの速いファーストサーブだけでなく、高く弾むスピンのセカンドサーブに対して、錦織はリターンに苦しみ、特にバックハンドリターンのミスが目立った。
第3セットは、お互いワンブレークで突入したタイブレークを錦織が奪って、意地を見せるものの、気温39度の灼熱のハードコート上で、錦織の体力も集中力も徐々に落ちていった。第4セットでは、錦織が第4ゲームをブレークされて万事休した。
結局、錦織は、リターンミスを33回強いられ、得意のラリー戦になかなか持ち込めず、最後まで厳しい展開だった。また、サービスエースを12本記録したチリッチに、サーブ力の差を見せつけられた試合でもあった。
「サーブが良くなかったですね。リターンでは、もっとコートの中に入って打つべきでした。ファーストサーブが良くなかったので、自分のサービスゲームが難しかった。自分にとってはタフな試合でした」
第17シードを守っての3回戦という結果だったが、今の錦織には、満足できるわけがなく、悔しさが表情ににじみ出ていた。
※写真は全米オープン3回戦で敗れた錦織圭