フェレール(テニス)

フェレール(テニス)
第4シードのダビド・フェレール(スペイン、5位)が、全米オープン準々決勝で、第8シードのヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア、9位)を、6-3、6-7(5)、2-6、6-3、7-6(4)で破り、07年以来2度目のベスト4に進出した。

第1セット第1ゲームをティプサレビッチがいきなりブレークしたが、第3ゲームから第5ゲームを連取したフェレールがセットを先取した。

お互い俊足を活かしてコートカバーをしながら、高速ストロークを広角に打ち合うスピーディーな展開となったが、第2セットはサービスをすべてキープし合い、タイブレークをティプサレビッチが制した。

さらに、第3セットは、バックのダウンザラインがよく決まったティプサレビッチが2度ブレークに成功し奪った。しかし、第4セットは、ボールをよく拾い、果敢にネットにも詰めたフェレールが、第8ゲームをブレークしてセットを取り返し、2セットオールとした。

双方、メディカルタイムアウトをとる消耗戦となったが、ファイナルセットはお互いワンブレークで、観客のスタンディングオベージョンの中タイブレークへ突入した。3-3からティプサレビッチのミスが増え、4時間31分のマラソンマッチを制したのはフェレールだった。

「フェレールのファーストサーブとリターンが、本当に進化していた」(ティプサレビッチ)

「今、自分は準決勝に進出しました。この瞬間を楽しんでいます。そして、次の試合に集中しています。」(フェレール)

キャリア最高のテニスをしている30歳のフェレールが、初のグランドスラム決勝進出なるのかどうか注目だ。

※写真は、接戦を制し、全米オープン準決勝進出を果たしたフェレール、クリックで拡大