キャロライン・ウォズニアッキ(テニス)有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コートで開催中の東レPPOテニスは、26日に3回戦が行われ、2年前の同大会優勝者のキャロライン・ウォズニアッキが、昨年の全仏オープン優勝者の李娜を破りベスト8進出を決めた。

“デンマークの壁”の復活だ。

今シーズンを世界1位として迎えながらも、その後は成績の低迷に苦しみ、今大会の時点では11位のウォズニアッキ。しかもこの日対戦した李娜には3連敗中であり、昨年の全豪オープン準決勝では、マッチポイントをつかみながらも逆転で敗れていた。だがその天敵とも言える相手に、ウォズニアッキは“壁”と称される鉄壁の守備で対向した。李娜のパワーあふれるショットを、走り回って、ことごとく返しまくる。

「キャロラインは信じられないほど良く走り、どんなボールも返してきた。彼女と対戦するのは、本当に大変」と全仏女王も音を上げる、脅威の守りだった。

復調のきっかけは、先週の韓国でつかんでいた。実に13か月ぶりのタイトルをコリアンオープンで獲得。「良い気分で東京に入ってこられた。今は自信がある」、元世界1位はそう断言する。

その自信と冷静さは、第1セットを落とした後のプレーに反映される。「ボールを深く打つこと、そしてサーブの確率を上げること」を心がけて入った第2セットは、足が良く動きファーストサーブの確率も上がる。エースこそ無かったものの要所でサーブを軸にポイントを重ね、第2セット最後のポイントもサーブウィナーで奪った。

第3セットは、相手に先にブレークを許す苦しい展開。だがその度に追いついた精神力と集中力も、勝利への扉をこじ開けた重要な鍵だ。試合終盤では、マッチポイントを握りながらも敗れた過去の対戦の記憶が蘇った。だが「あの試合(作戦の全豪)のマッチポイントの映像は、何度も見直した。だから今回は、決して同じ過ちを犯さないと決めていた」とウォズニアッキ。走って走りまくる自分のプレーを貫き、最初のマッチポイントで勝利を決めた
 
次の準々決勝で対戦するのは、親友のアグニエシュカ・ラドワンスカ。このラドワンスカやビクトリア・アザレンカら現在の女子ツアーを牽引する選手たちは、いずれもジュニア時代から切磋琢磨してきた間柄だ。超攻撃型のアザレンカにテクニシャンのラドワンスカ、そこに鉄壁の守備のウォズニアッキも加われば、次代の女王争いはますます面白くなる。

※写真は、東レPPOテニスの3回戦で逆転勝ちを収めたキャロライン・ウォズニアッキ

東レPPOテニス

シングルス
3回戦
キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)4-6 6-3 6-4 ●李娜(中国)