10月5日(金) 楽天オープン 五日目。
準々決勝が行われベスト4が決まった。
錦織圭が世界ランク6位、第2シードのベルデイッヒ(チェコ)をストレートで破り準決勝に進出した。

第1セットは先にベルデイッヒのサーブを破るが、第8ゲームで追いつかれ4-4になる。
5-5、勝負の局面を変える大事な第11ゲームを錦織は破り6-5とすると、次の自分のサーブはラブでキープ、7-5で第1セットを取った。

第2セットは第3ゲームをブレークされる。世界6位の実力発揮と思われたが今日の錦織は集中力、気力が凄かった。すぐにブレーク・バックする。
3-3、第7ゲームをブレークし、どちらに転ぶかわからないラリー戦が続く中、しっかりと勝ち切った。

ベルデイッヒは先月行われたUSオープンではフェデラーを破り4強。
その後行われたデ杯ワールドグループ準決勝では敵地アルゼンチで単複3勝を上げチェコをデ杯決勝に進出させたプレイヤー。
そのプレイヤーに「自分が良いプレーをすればするほど、ケイのプレーは良くなっていった」。と脱帽させた。

ジャパン・オープンが1973年にATPツアー公式戦として開催されるようになって以来、日本男子の4強入りは初の事だ。

<準々決勝>
○8)錦織圭 75 64 ●2)T ベルデイッヒ(CZE)

トスに勝った錦織はレシーブを選ぶ。ベルデイッヒのサーブで注目の一戦が始まった。

第1セット

オープニングゲーム、錦織は最初から攻めていき、0-30とする。
錦織は15-40とブレーク・ポイントを握る。
そこをベルデイッヒはサービス・エースで30-40、ジュースにする。

2度目のジュースで3度目のブレーク・チャンス、ベルデイッヒは206キロのサービス・エースでジュースに逃れる。
3度目のジュースの末にベルデイッヒはキープした。この最初のゲームだけで10分かかっている。

錦織30でキープ(1-1)

第3ゲーム、30-30、錦織は先に攻撃し、30-40とブレーク・チャンスをまた握るが、ベルデイッヒは時速214キロのサービス・エースでジュースに。
この試合5度目のブレーク・チャンスを掴む。錦織ラリー戦からフォアクロスへ攻撃したがネット。
6度目のブレーク・チャンス、ベルデイッヒはTへサービス・エース級のサーブで逃れる。
3度目のジュースの末にベルデイッヒはキープする。(ベルデイッヒ2-1)

錦織は0-30となるが、ナイス・サーブやサーブ&ボレーなどを駆使しキープする。(2-2)

第5ゲーム、ナイス・サーブをフォアでストレートに返しミスを誘う。
ラリー戦の主導権を握り、バックのダウン・ザ・ラインを決めた!15-40とこの試合7度目のブレーク・チャンスをまたまた握った。
30-40、8度目のブレーク・ポイント、ベルデイッヒのストロークはロングに!錦織が3-2とブレークアップだ。

第6ゲーム、錦織は15でキープ、4-2とする。

凄い錦織、いきなりダウン・ザ・ラインのリターン、ベルデイッヒはそれに対応できない。15-30。
30-30から今度は前にでてきたベルデイッヒをフォアのクロスパッシングショットを決める30-40
ベルデイッヒはちっと抜いたサービス・エースでジュースに。
2度目のジュースでベルデイッヒはキープ。(錦織4-3)

錦織4-3、0-30からダブルフォルトの錦織で0-40、
ベルデイッヒは耐え、逆をつき、あっと言う間にブレーク・バックした。(4-4)

さすが世界6位の ベルデイッヒ(CZE)、27歳、身長約2メートル(196cm)、
ツアー7勝 2008年ジャパンオープン優勝、2011年ウィンブルドン準優勝、先月のUSオープンではあのフェデラーに勝ち4強。

ベルデイッヒはやや積極的な展開で15でキープ。(ベルデイッヒ5-4)

もう55分が経過しようとしている。熱戦だ。
錦織40-0から40-30となるがキープ。(5-5)

ベルデイッヒのサーブ、ジュース、ベルデイッヒがフォアをネットし、ブレーク・ポイントがやってきた。
ベルデイッヒはフォアの逆クロス・アングル強打。浅いところに決まる。
3度目のジュース、ベルデイッヒはバックネットで、このゲーム2度目のブレーク・ポイント
セカンドサーブを錦織はフォアでライン沿いに決めた。大事な局面で錦織はリターン・エースを決めてブレークに成功!(錦織6-5)

錦織のサービィング・フォア・ザ・セット、攻撃する錦織は40-0とセットポイント
ベルデイッヒのフォアはロング、

錦織が第1セットを取った!凄い!

第2セット

第2ゲーム、錦織のサーブで凄いラリー戦が繰りひろげられる。それを最後は錦織がバッククロス決めた。
ラブでキープ1-1とした。

錦織のリターンが合ってきた。そうとう高度なテクニックなのだろうが綺麗に決める。
それでもベルデイッヒは落ち着いてキープした。(ベルデイッヒ2-1)

1-2、錦織のサーブ、15-40とブレーク・ポイントを握られる。
フォアのクロスリターン、それに対応できず錦織のボールはアウト、錦織はブレークされる。(錦織1-3)

3-1、ベルデイッヒのサーブ、0-40と錦織がブレーク・バックのチャンスを掴む。
なんとここでベルデイッヒはダブルフォルトを犯す!
ベルデイッヒでも錦織の攻撃テニスにプレッシャーを感じてのダブルフォルトなのだろ?(ベルデイッヒ3-2)

錦織、30でキープ、第2セットは3-3とイーブンになった。

3-3、ベルデイッヒのサーブ、30-40とブレーク・ポイントを錦織が握る。
錦織のバックのストレートリターンはネットに撥ねて入る、それをベルデイッヒは慌てたか?フォアクロスをアウトにした。
錦織はここでまたブレーク、4-3とリードした。

ファーストサーブからベルデイッヒを崩し、バックについてネットに出る。そしてボレーをオープンに決めた。15-0
30-30からTへサービス・エース級のサーブ、40-30とする。
セカンドサーブ&ボレーをするが、フォアボレーをネット、ジュース。
ベルデイッヒはラリー戦をバックのダウン・ザ・ラインに。ベルデイッヒのブレーク・ポイント。
錦織はジュースに持ち込む。

3度目のジュース、23回目のショットを決めた!われんばかりの大きな拍手と声援が。
アドバンテージ錦織、次のポイントも打ち勝ち、ナイス・キープだ。(錦織5-3)

じゃんじゃんストロークで先に攻める錦織。その姿勢が凄い。

ベルデイッヒはラブキープ、4-5とする。

5-4、錦織のサービィング・フォア・ザ・マッチ、
ベルデイッヒはバックをネット、15-0
Tへナイス・サーブ、30-0
修造サーブからネットにつきボレーを決めるマッチ・ポイントだ
セカンドサーブ、ベルデイッヒのバックのダウン・ザ・ラインはロング!

錦織圭が世界6位を堂々とガチンコ勝負で勝った!
錦織圭対ベルデイッヒの対戦成績は錦織の3勝1敗となった。

錦織圭凄い男だ!
「嬉しい。良い試合ができた。
日本での試合では一番良かったかもしれない。
日本で行われるジャパン・オープンは自分にとって大きな意味がある」。と錦織。

決勝進出をかけてバグダディスと対戦する。
M Baghdatis(CYP) 46位(最高ランキング8位)27歳、183cm、ツアー優勝4回
2006年オーストラリアン・オープン準優勝
錦織圭対バグダディスの対戦成績0勝3敗、やや苦手なタイプのプレイヤーか?

<準決勝>
1)A Murray(GBR) vs 6)M Raonic(CAN)
8)錦織圭 vs M Baghdatis(CYP)

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

大会データー:
楽天オープン
$1,500,000 ATP Tour 500 ジャパンオープン
32ドロー
2012年10月1日(月)~ 10月7日(日)大会スケデュール
有明コロシアム及び有明テニスの森公園コート
チケット情報

マレー(英国)、ワウリンカ(スイス)をフルセットで振り切った。

<準々決勝>
○1)A Murray(GBR) 62 36 62 ●7)S Wawrinka(SUI)
○6)M Raonic(CAN) 67(5) 62 76(7) ●3)J Tipsarevic(SRB)
○M Baghdatis(CYP) 62 64 ●Q)D Tursunov(RUS)
○8)錦織圭 75 64 ●2)T Berdych(CZE)

ラオニッチ(カナダ)はファイナル・セットのタイブレークでマッチポイントを逃れ、ティプサレビッチに逆転勝ち。

<2回戦>
○1)A Murray(GBR) 61 62 ●L Lacko(SVK)
○7)S Wawrinka(SUI) 76(1) 67(6) 75 ●J Chardy(FRA)
○3)J Tipsarevic(SRB) 64 62 ●Q)M Chiudinelli(SUI)
○6)M Raonic(CAN) 3-0ret. ●V. Troicki(SRB)

Q)D Tursunov(RUS) 75 63 ●W)伊藤竜馬
○M Baghdatis(CYP) 75 16 63 ●4)J Monaco(ARG)
○8)錦織圭 57 61 60 ●T Robredo (ESP)
○2)T Berdych(CZE) 63 75 ●A Falla(COL)

<1回戦>
○8)錦織圭 4-6 6-2 6-3 ●添田豪
○W)伊藤竜馬 7-6(4) 7-6(5) ●5)N. Almagro(ESP)
●W)守屋宏紀 5-7 6-4 4-6 ○7)S Wawrinka(SUI)
●W)杉田祐一 1-6 5-7 ○J. Chardy(FRA)
本戦ドロー
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<ダブルス準々決勝>
●錦織圭・J Monaco(ARG) 1-6 6-7(2) ○D Bracciali(ITA)/F Cermak(CZE)

<ダブルス1回戦>
○錦織圭・J Monaco(ARG) 7-6(1) 6-3 ●3)S Gonzalez(MEX)/S Lipsky(USA)
●守屋宏紀/鈴木貴男 3-6 4-6 ○J Chardy(FRA)/M Melo(BRA)
●杉田祐一/内山靖崇 2-6 6-7(4) ●D Bracciali(ITA)/F Cermak(CZE)
ダブルスドロー
予選ドロー

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 22歳

(テニスジャパン記事 塚越 亘 写真 鯉沼宣之)