10月6日(土) 楽天オープン 六日目。
錦織圭がジャパンオープンの決勝に進出した。
前日、世界ランク6位のベルデイッヒ(チェコ)をストレートで破った錦織の好調は止まらない。
準決勝では元世界ランク8位の バグダディス を破り見事日本人プレイヤーとして初めてジャパンオープン決勝に進出した。
バグダディスは2008年オーストラリアン・オープンで準優勝している。その時、最高ランキング8位になった事のあるプレイヤー。
錦織は今年1月のブリスベンで対戦し、ストレートで敗れている。過去3度対戦し全敗の相手、それも1セットも取れずに。
その相手に対して錦織はなんと1度もブレーク・ポイントを握られる事なく快勝した。
<準決勝>
○8)錦織圭 6-2 6-2 ●M Baghdatis(CYP)
土曜日、そして錦織圭出場とあって超満員の有明コロシアム
「ケイ ニシコリ!」と場内アナウンスと共に錦織圭が登場すると大きな拍手と声援が。
バグダディスのサーブで始まる。15でキープ。
クロスの打ち合い、ちょっと逆をつき同じコースへバグダディスは打って決めたりする。
さすがバグダディス、うまいテニスをする。
第1試合のマレー対ラオニックの試合は時速200キロを越えるサービス・エースなどパワーテニスの応戦だったが、
錦織対バグダディスは見応えあるラリー戦が続く。
錦織はストロークで押されたが、バックのダウン・ザ・ラインを決めサーブをキープする。(1-1)
第3ゲーム、バグダディスのサーブ、30-30からダブルフォルトで30-40、
バグダディスのサーブを錦織はまたダウン・ザ・ラインと2ポイント前と同じ攻めで決めサーブをブレークした。(錦織2-1)
お互いに良く相手のコースを読んでいて見ていておもしろい展開が続く。
錦織は攻め続け最後はフォアのドロップ・ショットを決めてキープ4-2とする。
第7ゲーム、バグダディスのサーブ、30-0から錦織は4ポイント連取して2ブレーク・アップ、5-2とする。
5-2、錦織のサービィング・フォア・ザ・セットは凄い勢い、攻め続け4ポイント連取!
第1セットを6-2で取った。
最初のゲーム、バグダディスのサーブで15-0から、
フォアのループ的なダウン・ザ・ライン、次はバックのクロスコート、トップスピンなどと決める錦織、バグダディスはこらえきれずネット、15-40。
それでもバグダディスは根性でジュースに持ち込む。
が、2度目のジュースでダブルフォルト、
サーブからバグダディスは攻めてダウン・ザ・ラインに打ったが、錦織はそれをフォアのクロスコート・パッシング・ショットを決めた。
もう手がつけられない状態だ。最初のバグダディスのサーブをブレークする。
ブリスベンで錦織対バグダディスの試合を見たがその時は3-6,4-6 錦織の良さが出せずに負けた。
それから何が変ったのか?
バグダディスのサーブ、30-15から、錦織はフォアのクロス、フォアのダウン・ザ・ラインを決め30-40。
試合巧者のバグダディスがしばしばボールを見送る。錦織のコースを読めず足が一歩も出ない。
ダブルフォルトで錦織はブレーク、信じられない錦織のでき。(3-0)
サーブ&ボレーも決める。
絶好調とはこう言う時に使う言葉なのだろう。
ラブでキープ、4-0。
40-15とさせられたポイント、バックでファーストサーブに飛びついた時、錦織、背中を伸ばし、痛めたか?でも心配無用、元気でプレーを続ける。
バグダディスは15でやっと第5ゲームをキープした。(錦織4-1)
ここまでまだ47分しか時間が経っていない。
錦織はバッククロスを打ち、前に出てボレーを決めたりしたがジュースに。
ジュース後、ラリー戦からバックのダウン・ザ・ラインを決めキープ、5-1だ!
5-2、錦織のサービィング・フォア・ザ・マッチ、
サーブ&バック・ボレーで30-15。
セカンドサーブ、バグダディスのフォアリターンはワイドに、40-15、マッチ・ポイントだ!
緊張したか?錦織はなんとダブルフォルト!
2度目のマッチ・ポイント、
10数回のラリー戦後、錦織はバッククロスを打ち、前に出てバックボレーを決めた。
錦織圭が見事ジャパンオープンで決勝進出だ!
決勝ではマレーを破ったラオニック、15位、21歳、196cmと対戦する。
<準決勝>
○6)M Raonic(CAN) 6-3 6-7(5) 7-6(4) ●1)A Murray(GBR)
第1セット、2ブレークでラオニックが6-3で取る。
第2セット、はサービス・キープが続き6-6のタイブレークになる。
タイブレーク
お互いにサービス・ポイントをキープする。
5-4、マレーのサーブに代わった。センターへサービス・エース、5-5
セカンドサーブをたたき前に出るラオニッチ、やっと返すマレー 6-5
セカンドサーブはレット、息詰まる試合、リターンを返すマレー、ラオニックはフォアに回り込もうとするが、ボールは体の正面を襲う、苦肉の策でジャンプ、正面を向いた股抜きショットを試みるがボールは打てず。
ファイナル・セット
第4ゲーム、マレーが遂にブレークした。初めてサーブを落としたラオニック。
しかしマレーは第7ゲームのサーブを落とす。
5-6、ラオニックのサーブ、30-30からラオニックはなんとダブルフォルト!マッチ・ポイントを握られる
がワイドへのスピンサーブでジュースに。
ところがここでまたダブルフォルト、2度目のマッチ・ポイント。
そこをラオニックはしのぎ6-6のタイブレークに持ち込んだ。
ファイナル・セットもタイブレークに
お互いにサービス・ポイントをキープする。
3-4、マレーのサーブ、マレーはフォアをネット、3-5
攻められロブを上げるがロング、2ポイント続けてミニブレークされた。(マレー3-6とマッチ・ポイントを握られる)
6-3のマッチ・ポイント、ラオニックはここでまたダブルフォルト!(ラオニック6-4)
6-4、2度目のマッチ・ポイント、ラオニックはフォアクロスのサーブ、マレーは手を伸ばして拾うがそのリターンはロングに。
凄いラオニック!
<決勝>
8)錦織圭 vs 6)M Raonic(CAN)
大会データー:
楽天オープン
$1,500,000 ATP Tour 500 ジャパンオープン
32ドロー
2012年10月1日(月)~ 10月7日(日)大会スケデュール
有明コロシアム及び有明テニスの森公園コート
<準決勝>
○6)M Raonic(CAN) 63 67(5) 76 (4)1)A Murray(GBR)
○8)錦織圭 62 62 ●M Baghdatis(CYP)
<準々決勝>
○1)A Murray(GBR) 62 36 62 ●7)S Wawrinka(SUI)
○6)M Raonic(CAN) 67(5) 62 76(7) ●3)J Tipsarevic(SRB)
○M Baghdatis(CYP) 62 64 ●Q)D Tursunov(RUS)
○8)錦織圭 75 64 ●2)T Berdych(CZE)
<2回戦>
○1)A Murray(GBR) 61 62 ●L Lacko(SVK)
○7)S Wawrinka(SUI) 76(1) 67(6) 75 ●J Chardy(FRA)
○3)J Tipsarevic(SRB) 64 62 ●Q)M Chiudinelli(SUI)
○6)M Raonic(CAN) 3-0ret. ●V. Troicki(SRB)
○Q)D Tursunov(RUS) 75 63 ●W)伊藤竜馬
○M Baghdatis(CYP) 75 16 63 ●4)J Monaco(ARG)
○8)錦織圭 57 61 60 ●T Robredo (ESP)
○2)T Berdych(CZE) 63 75 ●A Falla(COL)
<1回戦>
○8)錦織圭 4-6 6-2 6-3 ●添田豪
○W)伊藤竜馬 7-6(4) 7-6(5) ●5)N. Almagro(ESP)
●W)守屋宏紀 5-7 6-4 4-6 ○7)S Wawrinka(SUI)
●W)杉田祐一 1-6 5-7 ○J. Chardy(FRA)
本戦ドロー
本戦ドロー PDF
ダブルスドロー
予選ドロー
錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 22歳
(テニスジャパン記事 塚越 亘 写真 鯉沼宣之)