ジャパンオープン優勝後、錦織圭が参戦していたATPマスターズシリーズ、上海 Rolex Masters 大会のベスト4が出そろった。
準決勝の顔合わせは世界1位の フェデラー 対3位の マレー。
2位のジョコビッチ(SRB) 対6位の ベルデイッヒ、トップ4シードの対戦となった。
錦織圭は残念ながら2回戦で敗れた。
錦織は連戦の疲れもあるだろうが、素晴らしプレーで第1セットを先取。
痛めていた右足首の治療を受けながらプレーしたがフルセットの末に敗れた。
<2回戦>
●錦織圭 6-2 1-6 4-6 ○Sam Querrey (USA)
錦織はジャパン・オープン優勝の翌朝10時過ぎのフライトで羽田から上海に飛ぶ。
そして翌9日(火)に、中国の 呉迪 (Di Wu) と1回戦、6-2 6-4 ストレートで勝利。
10日(水)には22位、アメリカの クエリー と対戦した。
クエリーは最高ランキング17位になった事のあるプレイヤー、25歳、身長約2メートル(198cm)。
最初のゲームそして第3ゲームをジュース後にブレーク、
第4ゲームを30でキープ、なんと4-0
クエリーは初めて15でキープする
前に出てきたクエリーをパスを決め、40-30、
次のポイントも取り5-1だ。
ラブキープのクエリー(錦織5-2)
左足首から右ふくらはぎの治療を受ける錦織
連戦が続いているので大丈夫だろうか?
5-2、サービィング・フォア・ザ・セット、
クエリーのバックはネット、錦織がファースト・セットを6-2で取った。
第2セット
クエリーは約2メートル(198cm)の長身を生かしたサービス・エースでラブキープする。
30-15からイージーなスマッシュをミスヒット、たぶん角度を変えて打とうと思ったのだろう、30-30
このポイントを境に、次のポイントはラリーをアウト、30-40とブレーク・ポイントを握られたがジュースになるが、サーブを落とす。
クエリーはキープし、第2セットはクエリーが3-0とする。
錦織は1ゲーム、キープする。
1-4、錦織のサーブ、30-30からダブルフォルトで30-40とブレーク・ポイントを握られたが、ジュースに。
3度目のジュース、3度目のブレーク・ポイントをアウトにしサーブを落とす。(錦織1-5)
クエリーはナイス・サーブ、ラブでキープ、第2セットはクエリーが取る。
ファイナル・セット
時々、足をやや引きずる錦織だが、フォアのクロスパスを決め40-30とし、次のポイントを決め最初のサーブをキープした。
クエリーのサーブは快調、ラブでキープだ。
第3ゲーム、15-40となるが、ジュースに持ち込みキープした錦織。
コートチェンジでは、今度は左のふくらはぎの部分を伸ばしている。
クエリーの第4ゲーム、ジュース後に、ブレーク・ポイントを握る。
2度目のジュースでクエリーはダブルフォルト、2度目のブレーク・ポイントでクエリーはフォアをネット。 錦織が3-1とした。
錦織のラケットを持った時のファイテング・スピリットは凄いな!
痙攣と戦いながら1989年フレンチオープンで優勝したチャンを思い出す。
40-30、フォアに大きく振られたが錦織はそれを逆にフォアクロスで決めてサーブをキープした4-1だ。
錦織対クエリーの対戦成績は錦織から1勝2敗。
今年夏のATPマスターズシリーズ・シンシナティーで負けているが、このテニスを見ているとなぜその時負けたのだろう?と思う。
体調が100パーセントではないが、打ち合いでは錦織がボールを支配している。
ジャパン・オープンで大きくテニスが強くなったのだろうか?
と思っていたら15-40とピンチに。30-40からフォアをネットでブレーク・バックを許してしまった。(錦織4-3)
クエリーはキープ、4-4。
錦織のサーブ、フォアのドライブボレーをネットで15-40、ラリー戦をロングにし、錦織はサーブを落とす。(錦織4-5)
クエリーのサービィング・フォア・ザ・マッチ、20本目のサービス・エースで15-0。
40-15のマッチ・ポイントから攻めてスマッシュを決め、40-30とする。
ラリー戦、クエリーは攻め勝ち錦織を破った。
「右足首はジャパン・オープンの時からひどく痛んでいた。
左ひざも痛み、疲労もあったが、自分のできる全力で戦った。」
と錦織。
ベストの状態にはほど遠かったが、試合をあきらめたり、投げる事なく良く頑張ったと思う。
充分に休養しエネルギーを充電し、次のヨーロッパ遠征に頑張って欲しい。
錦織はこの後、アメリカのIMGアカデミーに帰国、
10月22日からバーゼルで行われるスイスインドア
続いて10月29日からのフランスのパリマスターズ
に出場し、2012年のATPツアーを終わる予定だ。
大会データー:
上海 Rolex Masters
$6,000,000 ATP Tour Masters 1000 Shanghai
Qi Zhong Tennis Center 上海、中国
56ドロー
10/7 - 10/14, 2012
アジアで行われるATPマスターズシリーズ、トッププレイヤー全員が出場義務のある大会。
本戦のカットは61位、錦織圭と添田豪は本戦から出場したが、伊藤竜馬は予選からだった。
<準決勝>
1)R Federer(SUI) vs 3)A Murray(GBR)
2)N Djokovic (SRB) vs 4)T Berdych(CZE)
オーダー・オブ・プレー
オーダー・オブ・プレーPDF
ライブスコア
上海現地時刻(時差-1時間、日本の方が1時間進んでいる。)
<2回戦>
●錦織圭 6-2 1-6 4-6 ○Sam Querrey (USA)
<1回戦>
○14)錦織圭 6-2 6-4 W)呉迪 (Di Wu 中国)
●添田豪 2-6 4-6 ○F.Verdasco(ESP)
本戦ドロー
本戦ドローPDF版
予選には伊藤竜馬が挑戦したが残念ながら予選決勝で敗れた。
予選ドロー
錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 22歳
添田 豪 ブログ
添田 豪 データー 1984年9月5日生れ 28歳
伊藤竜馬 ブログ
伊藤竜馬 ATPデーター 1988年5月18日生れ 24歳
杉田祐一 ブログ
杉田祐一 ATPデーター 1988年9月18日生れ 24歳
守屋宏紀ブログ
守屋宏紀 ATPデーター 1990年10月16日生れ 21歳
(記事 テニスジャパン 塚越 亘 写真 Ron Angle/Shanghai Rolex Masters)