14日、大阪の靱テニスセンターにて開催されている世界ツアー大会、HPジャパン女子オープン(ハードコート)の大会最終日、女子シングルス決勝が行われた。
世界ランク71位のヘザー・ワトソン(20歳、英国)は、同134位のチャン・カイチェン(21歳、台湾)と対戦し、7-5、5-7、7-6(4)のフルセットで勝利し自身初となるツアー初優勝を飾った。
ワトソンは、今大会、クルム伊達公子(42歳)とのペアでダブルスでも決勝に進出しているが、ダブルスは第1シードペアに敗退し、単複制覇はならなかった。
チャンは、準々決勝で、同56位のローラ・ロブソン(英国、18歳)を破り、準決勝では、第1シードで世界ランク9位のサマンサ・ストーサー(28歳、オーストラリア)を下し勢いに乗っていたが、決勝でワトソンに敗退した。
写真は、HPオープンで自身初となるツアー初優勝を飾ったヘザー・ワトソン
第1セットはワトソンが、7-5で奪う。続く第2セット、5-4の場面でワトソンがマッチポイントを握るが、ワトソンは、自身初となるツアー優勝の重圧からか、このポイントでダブルフォールトを犯す。チャンはこのチャンスを逃さず、7-5で第2セットを奪い返しイーブンに戻す。
迎えた最終セット、互いに一度づつブレークに成功し、決着はタイブレークへ。タイブレークはワトソンが7-4で勝ち取り、自身初となるツアー初優勝を飾った。試合時間3時間11分の激闘だった。
試合後の会見でワトソンは、セカンドセットのマッチポイントでダブルフォールを犯したとき何を考えていたか? との質問に「正直、覚えていない。1ポイント1ポイントを取ることだけを考えていた。セカンドセットでマッチポイントのチャンスを逃したが、結果的に勝利したので自分で自分を褒めたいと思う」と述べた。
また自身初となったツアー優勝について「信じられない。最初は実感がわかなかったけど、今は実感している。この満足感を味わうために、はるばる日本まで来たので、とてもうれしい」と喜びを述べた。
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