錦織圭(テニス)

錦織圭(テニス)第15シードの錦織圭(日本、16位)は、BNPパリバ・マスターズ・パリ3回戦で、ジル・シモン(20位、フランス)と戦う予定だったが、右足首のけがが再発し、試合直前に棄権を申し出て、パリでの戦いを終えることになった。錦織は、試合直前の練習をわずか15分ほどで切り上げていた。

「(上海で痛めた右)足首の痛みがまだあったので、無理はしないで、出ないことにしました。試合(2回戦)の次の日に痛くなって、昨日も今日も痛みがあって、ちょっと悪化してるかなと。痛みはずっとあったので。ここ(パリ)に来るのは、リスクがあるのは分かっていた。そんな中でも、少しでもやれたらいいなと思っていた。しょうがないですね。想定内のことです」

右足首のけがの再発は、2回戦での特定の場面ではなく、試合全体を通して戦い終えた後に起こったようだ。

「最悪、手術が必要かもしれないし、(完治するのに)4~5週間は、たぶん……。これから日本に帰って、決めないといけないですね」

アメリカでMRIを撮影したときに、右足首のけがが完治するのに、4~5週間かかると言われた。右足首の内足前方の外側で、しょう骨ときょ骨部分の軟骨に炎症がある。ATPバーゼル大会を欠場した錦織は、パリに行くべきかどうか悩んだ。

「正直迷っていましたね。足と相談というか……」

今後も、長いシーズンを戦い切るために、けがの予防はもちろん、けがとうまく付き合っていかないといけない。

「毎年同じですけど、トレーニングをしっかりやって、けがは起こると思うので、そのときに、しっかり対処できるかどうか、だと思います」

2012年に錦織は、トップ20に定着して戦い、彼にとってベストシーズンとなった。
「今までの中で、一番いい年になりました。結果も、いいときには出ているので。東京が一番嬉しかった。これをキープできるように、来年はもっと上を目指せると思う。体をもっと強くして、もっとグランドスラムで結果を出せるようにしたいですね」

なお、2012年シーズンを終えた錦織は、今後、東京とシンガポールで、エキシビションマッチを予定しているが様子を見るようだ。

※写真は、3回戦を棄権をし シーズンを終了した錦織圭
文・写真/神 仁司