11月18日 有明コロシアムで行われた東日本大震災復興チャリティー・イベント「日清食品ドリームテニスARIAKE」
関係者と錦織ファンから好評だったので、ご要望に答えて、錦織圭/添田豪組対ヒュイット/鈴木貴男組のダブルス、松岡修造/神尾米組対神和住純/吉田友佳組のミックスダブルスのフォトストリーをお伝えしよう。

<ドリームダブルス> 1セットマッチ
錦織/添田豪 6-7(4) ヒュイット/鈴木貴男

驚く事に錦織は、CM、日清のカップ麺「麺職人」の衣装で登場!
「修造さんがやっていたので、自分もやれたらなと思っていた。まさか、ジャパン・オープンではやるわけにはいかないので。」と錦織。

最初にサーブを落としたのは錦織添田組だったが、すぐにブレーク。

この試合の前には松岡修造/神尾米組対神和住純/吉田友佳組の楽しいミックスダブルスが行われたが、それに比べるとスピードと角度が断然に違う、

一番の違いはコートカバーの広さだ。
決まった!と思われるようなボレーも勘良く反応ポイントが続く。
展開の早いダブルス、ピンボールマシーンのように、目がまわってしまいそうなぐらいボールが行き来する。

ナイスショットを決めた錦織、添田組はジャンピング・ハイ・ボディー・タッチ!

それでもエキジビションらしい場面が!

なんと錦織はリターンの時に、ラケットをラーメンの湯切りに持ち替えた!
おとなしく、控えめな添田は「麺職人」の料理帽をかぶりプレー。

わきまえているヒュイットは緩いサーブを放つ、錦織は見事にヒュイットのサーブを湯切りでリターン、そして前に詰めてボレーを決めた!

「いっちょ上がり!」と喜ぶ錦織。

「今シーズンは(トップ50を切り)自分の最高ランキングになれた。
このように大勢のお客さんの前でプレーする事で自分でも微力ながら少しでも復興の力になれれば。
そしてこれからは子供たちに希望や夢をを与えられるプレイヤーになりたい。
もっとニュースの話題になるように、グランドスラムで勝っていくので応援よろしく!」と添田豪。

ジャパンオープンでベスト8に2回なった鈴木のプレーも冴える。

「(今や錦織圭、添田豪、伊藤竜馬と3人もトップ100に入っている。)こんなすごい選手たちと自分は時代を共にできるのは嬉しい。
満員の有明コロシアム、このように皆さんが足を運んでくれることで一体感が生まれる。
今後も色々な機会に自分なりにテニスの楽しさを伝えていきたい。
僕自身とても楽しかった。」と鈴木貴男。

レベルの高い、多分ウイークエンドテニス愛好者にとっては異次元のダブルスが戦われた。
凄かった!

<ミックスダブルス>
松岡修造/神尾米組 3-3 [4-7] 神和住純/吉田友佳組

当初予定されていたボルグに替わって、日本人最初のATPプロテニスプレーヤー神和住純(現法政大学教授)が参加。
神和住はウィンブルドン後、ボストンで行われたUSプロ選手権では当時NO.1のスタン・スミスを破ったりしている。
往年の勝負勘素晴らしプレーを時々?見せていた。

「久しぶりにバリバリだった現役時代を思い出した。
テニスは楽しむことが一番大事。
年をとってもできるスポーツなので、シニアの皆さん、テニスをやって長生きしましょう!」と神和住純。

「引退してから、テニス普及のために全国を回っている。
こういう機会を与えていただき感謝、これからもテニスを通じて被災者の皆さんの力になっていければ。」と吉田友佳(1997年WTA52位)

「皆さんの応援で力をいただいている。
皆さんがこうして足を運んでくださることが選手に力を与えてくれる。
その力を受け取って、私たちもプレーで皆さんに力を与えることができればと思っている。
みなさんと一緒にテニスを盛り上げていきたいと思います。」と神尾米(1995年、WTA24位)

各々マイクをつけてしゃべりながらプレー。
4人の発言は楽しく、時々厳しい本音も。

時々見せる?ナイスプレーは大きな拍手が。

観客全員がこの試合をしているような一体感と和やかな雰囲気の中で戦われた。

トークショーから司会進行そしてプレイヤーとしてプレーもこなした松岡修造は
「今週も被災地に行って来た。
被災者の方々から『自分たちは必ず復興する。その思いを皆さんに伝えてほしい』と言われた。
我々テニスプレイヤー達は自分たちができることを一所懸命やると言うことが被災地の力になると思う。
今日の選手や観客の皆さんの思いは、必ず被災地に伝わると思う」と松岡修造は熱く語り、このイベトをしめた。

最後に東日本大震災の復興支援となる義援金の目録が、錦織圭から日本テニス協会会長の畔柳信雄氏へ贈呈
イベントの収益の一部は、被災地のテニス協会を通じて東日本大震災の復興支援事業にあてられる。

松岡修造オフィシャルサイト
錦織 圭 ブログ

(テニスジャパン塚越亘 写真 鯉沼宣之 TennisJapan)