クルム伊達公子(日本、100位)が、オーストラリアンオープン1回戦で、ナディア・ペトロワ(ロシア、12位)を6-2、6-0のストレートで下し、2回戦進出を果たした。クルム伊達は、メルボルンで1996年以来17年ぶりのシングルス勝利。2008年より再チャレンジを始めてからは、全豪初勝利となり、さらに42歳での勝利は、1968年のオープン化(プロ解禁)以降大会最年長となった。
「もちろんグランドスラムで勝てたというのは、大きな1勝であることに間違いないと思います。でも、それよりも、けががなく体の調子が良く、テニスもいい状態でグランドスラムに入れた。その中で、レベルの高いテニスができ、ランキングが高い選手に勝ち切れたことが何よりも大きい」(クルム伊達)
第1セット第1ゲームで、いきなりブレークに成功したクルム伊達は、リターンから積極的にアタックして、ゲームの主導権を握り第3ゲームもブレークして4-0とした。第6ゲームで、伊達はブレークバックを許すものの、第7ゲームで再びブレークして、試合の流れを手放さなかった。
第1セットを6-2で先取したクルム伊達は、イージーミスが増える一方のペトロワを尻目に、プレーのレベルを上げていき、第2ゲームは6-0で奪って勝利を決めた。
クルム伊達は、ファーストサーブの確率が74%で、ファーストサーブが入った時は、68%の確率でポイントを獲得し、17本のウィナーを叩き込んだ。また、ペトロワが38本のミスを強いられたのに対し、クルム伊達は18本に抑えたのも大きかった。
クルム伊達は、2回戦でS・ペール(イスラエル・90位)対戦する。
※写真は第12シードのペトロワをストレートのスコアで下し、2回戦進出を果たしたクルム伊達公子
Text by Hitoshi ko
Photo by Hiroshi sato