森田あゆみ(テニス)オーストラリア・メルボルンで開催中の全豪オープンは、15日に男女1回戦が行われ、日本の森田あゆみがアンナ・タチシビリを6-3、6-3で破り、同大会2年ぶりに2回戦へと進出した。

今大会、6人出場する日本人選手の6人目としてコートに立った森田の両肩には、プレッシャーがのしかかっていた。ここまでの日本人5選手は全て勝利。「私だけ一回戦で負けたりしたら嫌だな」という思いは、必然的に脳裏をよぎったという。

それでもコートに立てば、自分の試合以外を考える余裕などない。「シニアでは初対戦だし、プレーもあまり見たことがない」という相手との試合は、手探り状態で始まった。そのため慎重に入りすぎたか、最初のサービスゲームをいきなり失う。だが直ぐにブレークバックに成功すると、以降はストロークで圧倒した。早いタイミングでボールを捕らえ、オープンコートが出来ると得意の強打でウイナーを奪う、森田のテニスをメルボルンのコートに描く。サーブの調子も良く、ファーストサーブの確率は試合を通じ74%と高かった。
 
第2セットに入っても、森田は攻撃の手を緩めない。特にフォアが好調で、回りこんでから両手で放つ逆クロスが効果的に決まった。相手の最初のサービスゲームをブレークすると、以降は安定したサーブで自分のゲームは危なげなくキープ。試合時間1時間4分の快勝で、2回戦へと歩みを進めた。

これで森田は昨年の全仏以降、グランドスラムでは4大会連続で初戦突破。2回戦では、第28シードのシュベドワを破い勢いに乗る、18歳のアニカ・ベックと対戦する。

※写真は、1回戦でアンナ・タチシビにストレートで勝利した森田あゆみ
Photo by Hiroshi sato