土居美咲(テニス)オーストラリアのメルボルンで開催中の全豪オープンは、16日に男女2回戦が行われ、第2シードのマリア・シャラポワと対戦した土居美咲は0-6、0-6で敗退した。

「ここまで打ちのめされたというか、手応えなく圧倒されたのは初めて」

昨年の全豪準優勝者にして世界2位の強敵と手合わせた実感を、土居はそう素直に吐露した。試合時間は47分。「相手は身体が大きいので、正面を上手く攻めながら自分の展開に持っていく」のが試合前のプランだったが、シャラポワの速くて深いストロークに圧倒され、得意のフォアで組み立てるヒマも与えてもらえない。2日前の初戦も6-0、6-0で勝っているシャラポワは、いつにも増して自信を持ってプレーしているようだった。

しかもこの日のシャラポワは、サーブも安定している。多い時は二桁を数えることもあるダブルフォールトだが、土居戦ではわずか1本。この安定した相手のサーブが土居にとってはプレッシャーとなり、自分のサービスゲームで思い切りサーブを打てない結果にもつながった。考えを整理する時間すら与えてくれない猛攻に対応するには、「私にはまだ経験が足りなかった」と土居は振り返る。
 
今大会、その最も大切な経験を得られたということは、土居にとって大きな意味を持つだろう。

「トップ選手の力を知れたという意味では、今回の全豪は私にとって大きかった」と、ショックの色を残しながらも、最後には土居はそう前を向いた。

※写真は全豪オープン3日目、土居美咲は第2シードのマリア・シャラポワと対戦し、2回戦突破はならなかった
Photo by Hiroshi Sato