全豪オープン大会12日目、男子準決勝が行われ、第3シードのアンディ・マリー(英国、3位)が、第2シードのロジャー・フェデラー(スイス・2位)を、6-4、6-7(5)、6-3、6-7(2)、6-2で下し、全豪3回目の決勝進出を決めた。
2人の対戦成績は、マリーの10勝9敗、グランドスラムでは過去に3度対戦しているが、いずれもフェデラーが勝っていた。
フェデラーは、全豪6回目の決勝進出を目指したが、マリーの時速210kmオーバーのサーブや攻撃的なストロークに主導権を握られ、第1セットはワンブレークでマリーが先取した。
フェデラーは、早いタイミングで打ち返すストロークを軸にしてオールラウンドプレーを展開。第2セットは、お互いサーブをすべてキープしてタイブレークに入り、フェデラーが取ってセットオールとした。
第3セットはワンブレークでマリーが奪い返す。第4セットはお互いツーブレークで、タイブレークを再びフェデラーが制して2セットオールとなった。
ファイナルセットに入ると、マリーの鋭いカウンターショットからの早い展開に、フェデラーがついていけなくなり、バックハンドストロークのミスを犯した。第2、8ゲームを、マリーがブレークに成功して、4時間の激闘の末、グランドスラムでフェデラーからの初勝利をつかみ取った。ウィナーは、マリーが62本で、フェデラーの43本を上回った。ミスは、マリーが47本、フェデラーが60本。そして、マリーは、21本のサービスエースを決めたが、彼の攻撃性を象徴するような数字となった。
「ファイナルセットで、アンディのサーブが良くて、いいスタートをした。今夜、自分よりアンディの方が少し良かった」(フェデラー)
「もちろんとても嬉しい。タフマッチだったけど、カムバックできたからね。第4セット後、いいプレーができた」(マリー)
この結果、男子決勝は、昨年のUSオープンと同一カードの第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア、1位)対マリーとなった。
※写真は準決勝で勝利し決勝進出を決めた第3シードのアンディ・マリー
Photo by Hiroshi sato
Text by Hitoshi ko